第43話
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いたい所だが…………ある意味サービス良すぎかもな。」
「別にアンタたちのためじゃないわよ。こっちだって一日中お偉いさんに挨拶周りでヘトヘトだったんだから。」
ヴァンの指摘に対してジュディスは腕を組んで若干不堪そうな様子で反論した。
「おっと、そいつは失礼。」
「ふふ、確かに神経をすり減らしそうですね。」
「お互いお疲れ様、ですねっ。」
「ふふ、貴女たちも――――――ってなんかまた女の子が増えてない!?」
「ジュディス・ランスター様にニナ・フェンリィ様ですね。お会いできて光栄です、臨時スタッフのリゼット・トワイニングと申します。」
「ええっと…………?よろしくお願いします。」
「…………訳がわからないんだけど今日の報告、聞かせてくれるのよね?」
リゼットの自己紹介にニナが戸惑いながら答えた後、ジュディスは真剣な表情でヴァン達に報告を要求した。
「ああ――――――かいつまんで説明する。」
そしてヴァン達は二人に今日のサルバッドでの活動で気になった部分について二人に説明した。
「地下水路に怪しげな危険人物――――――…………それに新しい脅迫状ですって!?」
「せ、先輩っ…………」
ヴァン達の報告を聞いて思わず声を上げたジュディスにニナが周囲の客達を気にしながらジュディスに声をかけた。
「コホン、いいじゃないニナ!なかなか盛り上がりそうな展開ね!」
ニナに声をかけられて周囲の客達が自分の大声で自分達に注目し始めたことに気づいて我に返ったジュディスは咄嗟に嘘をついて客達の興味を逸らした。
「今日一日でそこまでのことが…………思ったより複雑な状況になってきましたね。」
「しかも中止になったメッセルダムの映画祭とも関係があるかもしれない、か…………」
「はい――――――あくまで可能性ですが。」
「一つ一つの関係性はわからねえが、”何か”が起きているのは確かだろう。――――――特に気になるのは、地下水路に現れた正体不明の娘…………脅迫状を出した犯人かまでは断定できねぇがな。」
ニナとジュディスの言葉にアニエスは頷き、ヴァンは真剣な表情で推測を口にした。
「でも見過ごせませんね…………私の事情抜きにしても。」
「はい…………”A"ならば特に。」
「…………?」
「…………ま、要するにまだ何もわからずじまいってことね?ずいぶん優秀じゃない、裏解決屋さんっていうのも。」
アニエスとフェリの意味深な会話が気になったニナが不思議そうな表情を浮かべている中ジュディスは意味ありげな笑みを浮かべてヴァンに皮肉の言葉をかけた。
「ま、確かに言葉もねぇな。」
「もう…………初日にここまでの成果があっただ
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