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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第43話
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ァラさん?」

「どうしたのさ、お姉…………――――――って、なにこれ…………!?」

サァラの様子にアニエスは不思議そうな表情を浮かべ、アニエスのように姉の様子に不思議そうな表情を浮かべたシャヒーナは横から手紙の内容を覗くと困惑の声を上げた。



パレードへの参加を辞退せよ――――――さもなくば災いが降りかかるだろう。



「おいおい、コイツは…………」

「……………………」

シャヒーナが口にした手紙の内容を耳にしたアーロンとヴァンはそれぞれ真剣な表情を浮かべた。その後姉妹と別れたヴァン達はサァラが受け取った脅迫状について話し合っていた。



「まさか、サァラさんの所にまで脅迫状が届くなんて…………」

「さっきの子は、通りがかった中東系の運送会社の人に渡されたそうですが…………」

「―――――そいつ自体は多分、シロだろう。女優たちに届いたもの同様、出所をわからなくするために複数箇所を介しているはずだ。そっちから尻尾を掴むのは厳しいな。」

「チッ、(ずる)い手を使いやがる。」

フェリは複雑そうな表情で呟き、真剣な表情で呟いたアニエスの話にヴァンは自身の推測を指摘し、アーロンは脅迫状を出した相手の用意周到さに舌打ちをした。

「サァラさんたち、大丈夫でしょうか…………」

アニエスは複雑そうな表情で脅迫状を受け取った姉妹の事を思い返した。



〜10分前〜



「その…………さすがにギルドに相談した方がいいんじゃないでしょうか?」

「ええ、民間人に危機が及ぶ場合、最優先で対処してくれる筈です。恐らく費用も格安だと思われますが。」

「………それは…………」

「…………?」

アニエスとリゼットの助言に対して答えを戸惑っているサァラの様子が気になったヴァンは眉を顰めた。

「そ、そうだよお姉、なんか気持ち悪いし!その…………何だったらいっそのことパレードの件も断ったっていいんだよ?」

「―――――ううん、それはダメよ。もうパレードも詰めの段階に入っているって言っていたもの。今辞退なんかしたら監督さんだけじゃない、映画祭そのものに迷惑をかけることになる…………ギルドに依頼するということはそういうことですよね?」

シャヒーナの意見を否定したサァラは真剣な表情でヴァン達に確認した。



「ま、下手したらパレードそのものを中止させる方向で動くかもなァ。」

サァラの確認に対してアーロンが溜息を吐いて自身の推測を答えた。

「で、でもお姉…………」

「…………ヴァンさん。図々しいお願いなのはわかっています。”裏解決屋”としての皆さんにこの件を依頼できないでしょうか?もちろんお礼はさせていただきますの
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