第43話
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ニナだけじゃなくてジュディス・ランスターのサインまで…………!ありがとね〜、一生の宝物にするっ!」
「えへへ、喜んでもらえてよかったです。」
「今をときめくナンバー1,2女優のサインとなりゃ、さぞ高く売れそうだなァ?」
サインを手に取って喜んでいる様子のシャヒーナを見たフェリは無邪気な笑みを浮かべ、アーロンはからかいの表情で指摘した。
「売らないよ〜!大事にするもん!えへへ、でもなんだか夢みたいだな〜。そんな大スターたちとお姉が同じ舞台に立つことになるなんてさ。」
「ふふ、そんな大したものじゃないわ。ちょっとした端役だと思うし。」
「それでも十分スゴイってば〜!」
「そいつはもしかして…………”フォクシーパレード”ってヤツか?」
姉妹の会話が気になったヴァンは二人に確認した。
「はい、ゴッチ監督という方に参加しないかと誘われまして。」
「なんか身なりのいいお兄さんと一緒にスカウトに来たんだよね〜。『サァラちゃんこそフォクシーパレードの最後のピースじゃ、間違いなぁい!』なーんて、熱烈アプローチについにお姉も折れちゃったわけ!」
「シャ、シャヒーナ…………さすがに恥ずかしいから。」
当時の出来事を口にしたシャヒーナにサァラは恥ずかしそうな様子で指摘した。
「フォクシーパレード…………映画祭の演出の一つなのでしょうか?」
「あー、開幕時の出し物らしいな。」
「えっと、色々凄そうですけど名だたる女優の方々も出るそうですし。」
「えへへ、サァラさんなら納得ですっ。」
「あの監督、確かにエロ親父だが見る目と情熱だけは本物だろうからな。アンタなら十分イケるだろ――――――頑張りな。」
リゼットの疑問にアーロンとアニエスがそれぞれ答え、フェリは興味ありげな様子でサァラを見つめ、ヴァンは納得した後サァラに応援の言葉を贈った。
「は、はい……!」
「あれれ〜、お姉ちょっと赤い〜?」
「そ、そんなことありません!」
「サァラねーちゃん、シャヒーナ〜!やっと見つけたよー。どこに行ってたんだー?」
シャヒーナのからかいにサァラが反論したその時街の子供が姉妹に声をかけた。
「えへへ、さっきまでハマムに行ってて。てゆーかあたしもシャヒーナ姉ちゃんって呼べー!」
「にしし、シャヒーナはシャヒーナだし。」
「知り合いか?」
「ええ、近所の子で。ティムル、こんな時間にどうしたの?」
「さっき、これをサァラ姉ちゃんに渡してくれってたのまれてさー。」
「手紙…………?ありがとう、何かしら。…………!!これって…………」
子供から受け取った手紙の内容を確認したサァラは血相を変えた。
「サ
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