第43話
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の時間と洒落こまねぇでどうすんだ?」
部屋に戻ったアーロンはクもとに笑みを浮かべてヴァンにある提案をした。
「カジノの近くにあったナイトクラブか…………元気だねぇ、お前。ま、勝手に行ってこいと言う所だが。どんな騒動を起こすかわからねえし保護者として付き添ってやるよ。」
アーロンの提案に苦笑したヴァンは立ち上がって同行を申し出た。
「クク、そう来なくっちゃな。言い訳としちゃセコすぎるが。」
「るせぇ、大人には建前が必要なんだよ。」
(ハア…………大人なら、アーロンが今から行く所を止めて欲しいわ…………)
(フフ、アーロンも成人したのだし、ナイトクラブくらいで一々目くじらを立てなくていいと思うわよ、マティ。)
アーロンの指摘に対してヴァンは答え、二人の様子を見守っていて頭を抱えて溜息を吐いたマルティーナにユエファは苦笑しながら指摘した。
「お戻りはどのくらいでしょうか?」
ヴァン達が宿から出ようとしたその時リゼットが二人を呼び止めた。
「うおっ………!?って、いつの間に――――――」
「…………午前様にはならんようにする。あいつらに心配かけねぇよう頼むわ。」
気配もなくいつの間にか自分達の背後にいたリゼットにアーロンは驚き、ヴァンは苦笑しながらアニエスとフェリへのフォローを頼んだ。
「お任せくださいませ。――――――どうぞ楽しい夜を。」
そしてリゼットに見送られながらヴァン達は宿を出た。
〜歓楽街〜
「…………ほんと何モンだ、あのメイド?あの公太子どもも妙に気にしてたみたいだが。」
「…………気づいてたか。ま、出向元の”背景”を考えりゃ色々あんだろ。」
宿からある程度離れて訊ねてきたアーロンの疑問にヴァンは腕を組んで答えた。
「ハン…………?つーか怪しげな契約だけの関係でてめぇもよく信用できるモンだぜ。会ったのも初めてなんだろ?」
「ま、通信だけだったが3年近くの付き合いになるからな。――――――とっとと覗いてサッと帰るぞ。女子どもに心配かけねぇうちにな。」
「ハッ、思春期の娘がいるオヤジかっつの。」
「そんな歳じゃねぇよ!」
アーロンと共にナイトクラブへと向かい始めたヴァンだったがふとあることを思い出して立ち止まり、ザイファを取り出して操作した。
「…………そういや、今のうちに仕込んどくか。」
「アン…………?いいからとっとと行こうぜ。」
そしてヴァンとアーロンはナイトクラブへと向かった――――――
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