第43話
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間の…………!」
「な、なんでこんな所に…………!?」
「ほう…………お友達かい?」
ヴァン達と観光客達が知り合いの様子であることが気になったシェリド公太子はヴァン達に訊ね
「昼間ちょいとね。すみません、静かにさせますよ。」
訊ねられたヴァンは苦笑しながら答えた。
「ふざけんな…………!ここで会ったが百年目ってヤツだ!」
「君達、そっちの男共をまとめて――――――」
そして観光客達がスーツ姿の男達に指示をしかけたその時シェリド公太子がナージェに視線を向けて頷くとナージェは自身の得物である中東系の剣を抜くと同時に一瞬の早業で観光客達やスーツ姿の男達のズボンを切り裂いた!
「へ…………」
「なあああああああっ!?」
目にも止まらに速さでズボンが切り裂かれた観光客達は呆けたり驚きの声を上げ
「ッ…………!」
(今の動きは…………)
「あらヤダ、若い柔肌♪アナタたち、エルザイムの公太子様に絡むなんて度胸があるわねぇ。せっかくのいい夜、大人しく楽しんだ方がいいんじゃなくて?それ・れ・と・も、アタシが遊んであげましょうか♪」
ナージェが見せた強さにアーロンとフェリが驚いている中ベルモッティが現れて観光客達に忠告し
「し、失礼しました〜ッ!
忠告されたその場から観光客達は逃げ去り、それを確認したベルモッティもその場から立ち去った。
「さすがは殿下の懐刀。鮮やかな手並みだねぇ?」
「…………いえ。この程度は児戯でしょう。」
「フフ、言うだけはあるだろう?」
ヴァンの称賛に対してナージェは謙遜の言葉を口にし、シェリド公太子は自慢げに語った。
「…………ハッ。」
(エレインさんや”妖精”以上の…………世の中は広いですね。)
アーロンは鼻を鳴らして真剣な表情でナージェを見つめ、フェリは世界の広さを感じていた。
「―――――さて、水も差された事だし今宵はこれくらいにしておこうか。ささやかだが私からも彼女達と同額の報酬を用意させてもらうつもりだ。ご婦人方を優先して構わないので何かわかったら情報を回してくれたまえ。良き出会いに感謝を――――臨時スタッフ殿にも期待させてもらうよ。」
そしてシェリド公太子はナージェと共にその場から去って行った。
その後、女優たちとも別れてサルバッドの1日目の活動は終了――――――ヴァン達はまっすぐ宿酒場へと戻った。長距離移動と一日の活動でそれぞれ疲れがたまっており…………明後日の映画祭までの調査に備え、身体を早々に休めるのだった。
〜伝統地区・宿酒場”三日月亭”〜
「―――――は?夜はこれからだろ。小娘どももとっとと寝付きそうだし、大人
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