第二章
[8]前話
「本当にね」
「うちにもミミズクいますし」
「五十羽保護していてね」
「そうですね」
「そしてね」
ミドルドンはさらに話した。
「うちの子も」
「パーティーですね」
「そう、彼もね」
ここで窓辺を見た、すると。
そこに一羽の雄のモリフクロウがいた、彼は鳴いていた。
「ホウホウ」
「同じだよ」
「梟でミミズクとですね」
「同じだよ、人に懐くこともね」
「ありますね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「ご覧の通りね」
「そうですね」
「そしてね」
それにというのだった。
「賢い子だよ」
「どの子もそうで」
「パーティーもね」
「同じですね」
「うん、ただね」
ここでミドルドンは少し苦笑いになって述べた。
「パーティーは珍しい子だよ」
「梟にしては」
「人見知りで」
そうであってというのだ。
「僕以外にはだよ」
「懐いていないですね」
「君達団体スタッフにもだね」
「はい」
スタッフはその通りだと答えた。
「本当に」
「そうだね、そしてね」
ミドルドンはさらに話した。
「うちの他の子達にもだよ」
「烏のナインとですね」
「カア」
何時の間にかパーティーは部屋から去っていた、そして。
入れ替わりの様に一羽の烏が来てだ、三匹の茶色と白の毛のコーギー犬も来てミドルドンの傍に来た。
「ワン」
「ワンワン」
「ワオン」
「ロナルド、ケリー、メアリーともですね」
「そうなんだ」
まさにというのだ。
「会うことすらね」
「していないですね」
「人だけでなく」
さらにというのだ。
「生きものに対してもね」
「自分と同じ梟達にもそうですし」
「本当にわしだけにだよ」
「懐いていて」
「心を開いているよ」
「そうですね」
「うん、けれど何時かは」
ミドルドンは微笑んで話した。
「心を開いてもらって」
「そうしてですね」
「皆と仲良くしてもらいたいね」
「何時かはですね」
「その何時かは絶対に来るから」
スタッフに笑顔で話した。
「その日が来る様に努力して」
「そして待ちますね」
「そうしていくよ」
こう言ってだった。
ミドルドンは烏と犬達にご飯をあげてからスタッフとパーティーについて話していった、そうしてだった。
実際に努力していった、そうして彼が他の梟達それにミドルドン以外の家族と一緒にいられる様になって笑顔になったのだった。
郵便局員のミミズク 完
2024・7・23
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