第一章
[2]次話
猫の愛情と友情
イギリスエジンベアで銀行員をしているリチャード＝オマリーの家には二匹の猫がいる。ブーとベアといってどちらも黒と白の二食の雄猫だ、二匹共太っているが特にブーはかなりだ。
二匹は兄弟ではないがとても仲がよくいつも一緒にいたが。
「暫くは安静だからな」
「大人しくしていてね」
「ニャア・・・・・・」
リチャードも妻もアリスも足を怪我して獣医に絶対安静と言われて家のクッションの上に寝転がっているブーに言った、夫は眼鏡をかけた面長で知的な顔立ちで長身に緑の目とセットしたブロンドの髪が似合っている。妻もブロンドだが目は青く整った顔立ちで中肉中背である。妻は在宅ワークをしている。
その二人がブーを労ると。
「ナア」
「あっ、ベアもか」
「ベアも心配なのね」
ベアが来た、そしてだった。
ブーに寄り添って寝転がった、夫婦はその彼を見て思った。
「心配だからか」
「傍にいてあげるのね」
「怪我が治るまで」
「寄り添ってくれるのね」
「ニャア」
ベアは二人にその通りという風に鳴いて応えた、そして。
ブーが治るまでの間ずっと彼の傍にいた、そんな彼を見てだった。
「普段から仲がいいが」
「こうした時もそれが出てるわね」
「ブーを本当に大事に思ってるんだな」
「そのことがわかるわ」
「それじゃあな」
「ずっと一緒にいてあげてね」
ベアに優しい声をかけた、そしてブーの怪我が治ると。
ベアはその彼と一緒に動いて遊ぶ様になった、夫婦はそんなに引きを見て自然とこの上なく優しい笑顔になった。
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