第一章
[2]次話
小鳥を助けた女性達
南カルフォルニア沖で船に乗ってホエールウォッチングを楽しんでいたロリー=バラ、ブロンドの波がかった長い髪の毛に青い目のやや太った中年女性のところにだ。
一羽の小鳥が来てだ、彼女の右肩に止まった。
「チィッ」
「あれっ、その小鳥は」
一緒にいる夫のヘンリー、黒髪で黒い目で眼鏡をかけた大柄な彼が言ってきた。
「確か」
「ええ、サメズアカアメリカムシクイね」
妻が答えた。
「この小鳥は」
「海の方にも来るんだ」
夫はその黄色い小鳥を見て述べた。
「はじめてだね」
「そうね、私もはじめて見たわ」
「何か困ってるみたいだね」
夫は今度はその小鳥の様子を見て話した。
「そうだね」
「そうね、何か私の懐に入りたがってるし」
「日本で言うそうだね」
夫はその小鳥を見つつ話した。
「窮鳥懐に入らずんばって」
「そうした言葉あるのね」
「それじゃあね」
「ええ、入る?」
妻は小鳥に顔を向けて話した。
「そうする?」
「チィッ」
小鳥は彼女の言葉に頷いた様な様子を見せてだった。
実際に彼女の懐の中に入った、夫婦はそんな小鳥を見て微笑んでいた。見れば小鳥はすぐにすやすやと眠り。
二人はそんな小鳥を見つつホエールウォッチングを続けてだった。
そうしてウォッチングが終わり船が港に近付くと。
目を覚ました小鳥は妻の懐から出た、そして二人の上を礼を言うかの様に回って飛んでからだった。
何処かに飛び去った、夫はそんな小鳥を見て言った。
「いい感じだな」
「そうね」
妻は微笑んで応えた。
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