ドイツ代表候補生の暴挙
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ィールドの方に向くと、煙の中から凰とオルコットが現れた。
『無茶するわね、アンタ……』
『苦情は後で。けれど、これなら確実にダメージが―――』
オルコットが途中で言葉を切る。その理由は煙が晴れてほぼ無傷のボーデヴィッヒが宙に浮いていたからだ。
俺はすぐに3機のダメージを調べる。甲龍とブルー・ティアーズはダメージレベルB。それにもうそろそろCに行くのに対してボーデヴィッヒのシュバルツェア・レーゲンはダメージレベルA。それにほとんど無傷。
ちなみにダメージレベルとは、人間でいう怪我の具合だ。Aなら擦り傷、Bなら捻挫、C以上は重傷だ。
「終わりか? ならば―――!?」
俺は咄嗟に右腕を《迅光》ごと部分展開して撃った。それに反応したボーデヴィッヒは言葉を切り、俺の方を見る。
「何の真似だ?」
「普通の模擬戦ぐらいなら容認しようとは思ったが、最終安全装置を外しているんだ。それと、単なる仏心ってやつだ」
そう言うと同時に個人間秘匿通信で2人に通信を送る。
『お前ら、ここは引け』
『何言ってんのよ! こっちはまだ―――』
『2対1でその体たらくだろ。このまま続けていたら最悪の場合は学年別トーナメントに出れなくなるぞ』
そう伝えると、渋々だが2人は納得して下がろうとした―――が、
「ならば、今度は貴様を潰す」
「遠慮させてもらう」
「なら、あの時のように戦えないようにしてやる」
そう言ってレールカノンである場所に向けて撃った。
その場所は―――本音たちがいるAピットだった。
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