ドイツ代表候補生の暴挙
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教官が教えるにたる人間ではありません」
「なぜだ?」
「意識が甘く、危機感に疎く、ISをファッションかなにかと勘違いしている。そのような程度の低い者たちに教官が時間を―――」
―――プチンッ
「―――だが少なくとも、お前よりかは常識を持っているぞ。まぁ、少しばかり逸脱している部分もあるがな」
俺はつい口を挟んでしまった。
「貴様……」
「それとも何か? お前も自分だけがすごいとか思っているイカレ人間なのか?」
「貴様ァッ!!」
ボーデヴィッヒが飛びかかると同時に俺も構えようとすると、
「そこまでにしろ。そしてさっさと教室に戻れ」
織斑先生の言葉にまだボーデヴィッヒはまだ何か言おうとしていたが、睨まれて渋々教室に戻っていく。
「……風宮。お前は何者だ?」
「ISを動かせる特異な存在ですが。どこかおかしいですか?」
「いや……。とにかくお前も教室に戻れ」
「了解」
■■■
そして放課後になり、俺は第三アリーナに向かっていた。………本音を連れて。
「いい加減に俺から離れろ」
「い〜や〜」
何故か本音は俺にしがみついて離れようとしない。まるで犬と遊んで来いと言っているのに怖がって離れない子供みたいだ。
仕方なくそのまま予約しておいた第三アリーナに向かっていると、
「慌ただしいな」
「そうだね〜」
ちょうどその隣を鷹月が通ろうとしたので肩を掴む。
「え? 何―――」
「悪い鷹月。一体何が起こっているんだ?」
「さっき聞いた話だけど、代表候補生が戦っているって―――」
「悪い」
鷹月をお姫様抱っこをすると同時に本音が背中に飛び乗り、俺たちは第三アリーナに向かった。
少し近いところでディアンルグのハイパーセンサーを起動して中で戦っている映像をカメラ越しに見ると、
「オルコットと凰、そしてボーデヴィッヒか。―――って、アイツら最終安全装置を外してやがる!?」
俺の声に2人の空気が変わった。
『最終安全装置』というのは基本的には外さない安全装置で、外すなら戦争をする時ぐらいだろう。それを今ここでやるってことは―――
「本当に、どこも腐ってるな………」
ピットにたどり着くと同時に俺は鷹月を降ろす。
「悪かったな。こんなところに連れてきて」
「ううん。こっちの方が見やすいし、それに風宮君は止めるんでしょう?」
「ああ。何があったか知らないが―――さすがにこれは不味いからな」
下手すればトーナメント出場停止もありえる。
だがタイミングもある。3人がちょうど離れたところに撃ち込まないと、
―――ドガァァァァンッ!!
何事かと思って音がしたフ
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