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神々の塔
第七十四話 まだ道半ばその六

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「そしてね」
「不格好やし」
「ええとこがね」
「ないね」
「ほんまね」
 こう言うのだった。
「どうも」
「そやね」
 綾乃もその通りだと応えた。
「見てたら」
「ああいう風になると」
「あかんね」
「実用性があって」
「尚且つ恰好ええ」
 綾乃も言った。
「両立させるべきやね」
「そうあるべきよ」
「ほんまそやね」
「プロイセン軍は恰好良さ優先で」
「失敗している部分があって」
「北朝鮮軍はね」
「どっちもあかんね」
 不格好で実用性にも欠けているというのだ。
「行進も」
「あの軍服やと帽子は不格好で」
 アレンカールはまた帽子の話をした。
「被りにくいし肩章も大き過ぎて」
「動きにくいね」
「そやからね」
 そうした代物だからだというのだ。
「ほんまね」
「実用性もあかんね」
「あそこはね」
「反面教師やね」
「こうしたことでもね」
「他のことでもあそこは」
「反面教師としかね」
 それこそというのだ。
「ならへんね」
「ほんまそやね」
 綾乃もその通りだと頷いた。
「あの国は」
「何もかもがそうでね」
 反面教師にすべき国でというのだ。
「それでね」
「軍隊についても」
「実用性はなくて」
「恰好良さもないね」
「あんな恰好の悪い軍隊ないわ」
「ほんまそやね」
「あの、はっきり言ってね」
 アレンカールは綾乃に真顔で話した。
「十星連合軍はね」
「恰好ええね」
「あたい達も気を付けてるし」
「実用性と恰好良さの両立を」
「そうしてるからね」
「少なくとも北朝鮮軍よりましやね」
「遥かにね、流石にね」
 それこそというのだ。
「あの国の軍隊はね」
「特別格好悪いね」
「あの軍服はないわ」 
 それこそというのだ。
「つくづくね」
「ほんま軍服は恰好よくやね」
「そして動きやすい」
「機能性も重視やね」
「動きやすさと」
 それにというのだ。
「通気性とかもね」
「大事やね」
「服が寒かったり蒸れると」
「それもあかんし」
「まして十星連合は色々な気候の領土があるから」 
 だからだというのだ。
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