第七十四話 まだ道半ばその五
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「プロイセン軍のな」
「ここでも出て来るね、プロイセン」
「そやな、あの国の軍隊の行進でな」
「敵を踏み潰すやったね」
「そうした表現でな」
それでというのだ。
「ああしたや」
「膝をまっすぐにして歩いて」
「それで勢いつけてな」
そうしてというのだ。
「行進してた」
「そやね」
「それがあの行進や」
「家鴨足行進やね」
「まあこれもな」
この行進もというのだ。
「恰好付けや」
「そやね」
「しかしな」
「この格好付けはおかしないね」
綾乃はこう言った。
「馬の乗り方とかヘルメットと違って」
「恰好良さ優先でな」
「実用性とか合理性に欠けてへんね」
「そや、しかしな」
「それがやね」
「あの国やとな」
北朝鮮ではというのだ、尚この国は先軍政治を掲げており軍隊が何よりも優先されている国家である。
「ああしてな」
「おかしなってるんやね」
「その行進がな」
「変に足上げて」
「本来は恰好ええ行進やが」
それがというのだ。
「随分な」
「おかしなってるね」
「そうなってるわ」
「子供が真似する位に」
「おかしいさかいな」
それでというのだ。
「子供が面白がってな」
「真似してるね」
「そうしてるわ」
まさにというのだ。
「日本でもな」
「テレビで出て」
「そうしてるわ」
「おかしいから子供が真似する」
「そうなってるわ」
「まああそこ変なのは行進だけやないわね」
アレンカールも言ってきた。
「ほんまね」
「他のことでもやね」
「軍服かてね」
こちらもというのだ。
「ソ連軍をベースにしてるけど」
「ソ連軍のは恰好ええけど」
「そのソ連軍の軍服を変にアレンジして」
そうしていてというのだ。
「帽子は変に大きくて」
「あと肩章もやね」
「それでバランス悪くて」
そうなっていてというのだ。
「それでよ」
「不格好やね」
「そうなってるのよ」
北朝鮮軍の軍服はというのだ。
「どうもね」
「見たらそやね」
「実用性も失敗していて」
そうであってというのだ。
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