第百三十五話 最後の競技その四
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「行って欲しいもの買って」
「それでアルバイトもね」
「行くこともね」
そのこともというのだ。
「いいわよ」
「そうよね」
「コンビニは本当にいい場所よ」
「八条グループもやってるしね」
「全国でね」
「そう考えたら」
「あるだけで幸せよ」
「そうよね」
「いらないとか言ったら」
それこそというのだ。
「もうね」
「日本じゃ生きていけないわね」
「今の日本だとね」
「文明下だとね」
「何かね」
ここで留奈が言ってきた。
「運動家の人で文明嫌いで」
「コンビニも否定してるの」
「売ってるパンとかインスタント食品とかね」
「あっ、添加物とか化学調味料とか」
「そういうのに反対で」
それでというのだ。
「挙句歯磨き粉使わないで歯を磨こうとか」
「お塩で磨くの?」
かな恵は留奈の話を聞いて言った、実際に時代劇の木枯し紋次郎では主人公は塩で歯を磨いている場面がある。
「それだと」
「いや、何も付けないで」
「磨くの」
「あとお店のジュースとかね」
「それじゃあお酒も」
「そう、ストロングも駄目よね」
留奈もそれはと返した。
「当然」
「そうなるわね」
「それでコンビニって電気も必要よね」
「お店の中、看板もいつも明るくて」
かな恵はコンビニの事情も話した。
「冷凍もあるしね」
「そうよね、その電気もね」
「言うのね」
「原発反対とか」
「出たって感じね」
かな恵は原発反対と聞いて言った。
「ソーラーだともっと環境に駄目よね」
「そうよね」
「そう聞いてるけれどね」
「兎に角もう文明がね」
「嫌いなのね」
「そんな人がいるけれど」
「そうした人コンビニ行かないのかしら」
留奈に首を傾げさせて言った。
「お値段高いからあまり利用しない人はいるかもだけれど」
「添加物とか化学調味料が嫌いで」
「摂り過ぎないといいでしょ」
「かな恵も普通に化学調味料使うわよね」
「ええ」
かな恵は普通の顔で答えた。
「だって使うと美味しくなるから」
「そうよね」
「使い過ぎないといいわね」
「自然食のままでいいって言っても」
現実はというのだ。
「文明は進歩して」
「お料理もよね」
「調味料だってね」
「それでよね」
「会社の方もね」
化学調味料を製造、開発、販売している企業側もというのだ。化学調味料も何もなくて出て来るものではないのだ。
「ちゃんと考えてね」
「作って売ってるわね」
「そうした運動家の人ってあれじゃない」
かな恵はあっさりとした口調で言った。
「電波でしょ」
「そうなのよね」
留奈も否定しなかった。
「はっきり言って」
「そうした人達ってね」
それでというのだ。
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