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夢幻水滸伝
第三百五十七話 東部の動きその五

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「まさに」
「そやろ、そやからな」
「民の人達はっすね」
「このままな」
「日常のままっすね」
「働いてもらう、そうしてや」
 メルヴィルはセリューにさらに話した。
「わし等は戦に専念するで」
「わかったっす」
「戦の準備が整ったら全員ポートアーサーに行ってな」
 そうしてというのだ。
「決戦や」
「それにかかるっすね」
「航空機もあの辺りに集結させてるな」
「空港にそうしてるっす」
「それで空船もや」
 この兵器もというのだ。
「集められるだけや」
「集めるっすね」
「あの辺りにな」
「そうして戦に用いる」
「そうするわ、あと将兵は全員いつもたらふくや」
「食べてもらうっすね」
「嗜好品もな」 
 そう呼ばれるものもというのだ。
「ちゃんとな」
「輸送するっすね」
「お茶もコーヒーもな」
「全部っすね」
「コーラもな」
 この飲みものもというのだ。
「輸送するで」
「煙草もですね」
 ヴォネガットはこの嗜好品もと言った。
「そうしますね」
「そっちもな」
「そうですね」
「わし等誰も煙草を吸わんが」
 それでもとだ、メルヴィルは話した。
「やっぱり吸うモンおるやろ」
「将兵の人達の中には」
「そや」
 まさにというのだ。
「喫煙者もおるからな」
「それも結構」
「それでや」
 その為にというのだ。
「煙草も送るで」
「そうしますね」
「星のモンで吸うモンおらんけどな」
 これは彼等が起きた世界では高校生であるからだがそれと共に誰もが煙草は健康に悪いので忌避しているのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「やっぱりな」
「吸う人が結構いてるので」
「送るで」
「そうしますね」
「ただ火気はな」  
 煙草には火が付きものだがというのだ。
「絶対にや」
「禁物ですね」
「火事の元や、あと夜に外で吸ってな」
「見付かる場合もありますね」
「無責任にポイ捨てしてな」
「それが火事の元ですね」
「それは厳禁や」
 こう言うのだった。
「灰皿にや」
「吸い殻は捨てる」
「火はちゃんと消してな」 
 そのうえでというのだ。
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