第二十六話 里帰りをしてその八
[8]前話 [2]次話
「あんまりですね」
「酷過ぎますね」
「ゴミや生きものの死骸に剃刀まで送るなんて」
「ロープもありましたね」
「これで自殺しろですか」
「そうした抗議が殺到しまして」
いじめ役を演じェいた声優の人達にというのだ。
「業界内でも陰口が来てオーディションもです」
「嫌われる役だったので」
「あまりにも嫌われ過ぎたので」
「オーディションも門前払いですね」
「そうでした」
「酷過ぎますね」
「そして演じた声優さん達は二度とです」
それこそというのだ。
「いじめ役を演じていないです」
「それが何よりの証拠ですね」
「そこまでです」
まさにというのだ。
「酷いバッシングを受けました」
「よく耐えられましたね、私ならです」
白華は暗い顔になって述べた。
「もう途中で降板します」
「耐えられないですね」
「やっていく自信がないです」
「実際に相当追い詰められたそうです」
「そうですよね」
「ですから二度とです」
そのいじめ役の後、というのだ。
「いじめ役を演じていないのです」
「二度とやりたくないですか」
「実際にそう言われています」
「大変だったんですね」
「そうです」
「自分で降板しなくても倒れます」
白華はそうなると言い切った。
「ここまで酷い目に遭うと」
「ストレスでそうなりますね」
「絶対に」
まさにというのだ。
「私なら」
「私もです」
幸雄もというのだ。
「絶対にです」
「ストレスで倒れますね」
「一年耐えきるなぞ」
そのバッシングからというのだ。
「無理です」
「そうですよね」
「相当な精神力の方でも」
「倒れますね」
「その声優さん達は何とかです」
そうした感じでというのだ。
「耐えきりました」
「凄いですね」
「ですが」
耐えきったがというのだ。
「あくまでぎりぎりで」
「トラウマ受けたんですね」
「はい、ですから二度とです」
その様にというのだ。
「言われていました」
「そうだったんですね」
「この一年間地獄だったとも」
「バッシングが凄過ぎて」
「ですから」
それでというのだ。
「そこまです」
「言われたんですね」
「そこまで言う程です」
「ぎりぎりで」
「実際二度とです」
それこそというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ