第四十八章
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ギーツはその全てを見届けた、爆発の最後の炎が消え去ったのを見とどけてだった。
変身を解きスサノオがいた場所に背を向けて戦場を後にした、その時に変身を解いた、それからあその場を後にしてだった。
デザイアグランプリの控室に来た、自然と世界が変わりそこに来ていた。そこにメラとメロがいたが彼等は浮世に忌々し気に言った。
「さっきここに未来の警察が来ると連絡が来たよ」
「そして逃げられないとね」
「逃げられると思ったら」
「あんたが来たなら終わりね」
「逃げたいなら逃げろ」
浮世は忌々し気な彼等に冷静な声で返した、表情も落ち着いていた。
「だがわかるな」
「負けたよ、完全に」
「スサノオまでね」
「そして僕達も負けた」
「そのことを認めるわ」
「だからね」
「大人しく刑務所に戻ってあげるわ」
これが二人の返事だった。
「そしてもう戦わないわ」
「負けたからね」
「ならそうしろ、俺は人間の世界に戻る」
浮世は二人の言葉を受けてまた言った。
「そして人間として生きる」
「そうするんだ」
「仮面ライダーとして」
「そうだ、仕事はもう決まっている」
「そうなんだね」
「じゃあ隙に生きなさい」
「そうする」
こう言ってだった。
二人がその場に留まり未来の警察に逮捕され連行されていくのを見とどけた、その彼等と入れ替わりにだった。
ツムリが来てだ、彼に微笑んで言ってきた。
「お疲れ様でした」
「ああ、全部終わった」
浮世はツムリには微笑んだ、そのうえで答えた。
「これでな」
「全てですね」
「終わった。それでだ」
「これからはですね」
「俺は人間として生きる」
「そうされますね」
「仕事も決まっている、そしてもうここに来るな」
浮世は自分の傍に来たツムリに微笑んだまま尋ねた。
「あいつ等が」
「はい、間もなく」
「なら勝ったしな」
それでというのだった。
「これでだ」
「パーティーですね」
「準備は出来ているか」
「既に、それでは」
「あいつ等が来たらはじめよう」
この言葉が終わるとだった。
桜井に鞍馬に五十嵐兄弟、彼等共に戦った仲間達が来た、浮世は彼等を確認するとうっすらと微笑んで指を鳴らしパーティ^ーのはじまりだと言った。
ライダー達は飲んで食べて五十嵐家の銭湯にも入った、そうして全てを満喫してそれからであった。
銭湯の入り口で別れた、見送る五十嵐は穏やかな笑みを浮かべてそのうえで浮世に言った。
「また何かあれば言ってくれよ」
「一緒に戦ってうれるか」
「何時でもな、そして風呂にもな」
「来ていいか」
「こっちは営業時間に来てくれよ」
銭湯についてはこう言うのだった。
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