第四十七章
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「俺はまだだ」
「戦えるのかね」
「そして勝つ、化かしてな」
「狐らしくか」
「その俺の最高の化かしを見せてやる」
ギーツは構えを取って言った。
「とっておきのな、見ろ」
「!?これは」
神が今のギーツを見て声をあげたその時にだった。
ギーツは分身した、何と九人に分かれた。そうしてだった。
それぞれ素早く動きスサノオを囲んだ、そのうえで神がその動きを把握するより前にだった。
武器を、拳を、足を繰り出した。九人のゲーツがそれぞれ神を囲んで攻撃を繰り出して翻弄する様に攻撃し。
最後は九人のギーツがブーストナインビクトリーを発動させた、凄まじい嵐と雷が共に荒れ狂う様な攻撃が神を襲い。
その攻撃が終わった時神は動きを立ったまま動きを完全に止めていた、ギーツはその神の前で一つに戻って言った。
「俺の勝ちだな」
「如何にも」
これが神の返事だった。
「君の勝利だ、私は敗れた」
「そうだな」
「そうだ、だが君は何として私に勝った」
ここで素戔嗚はギーツに問うた。
「一体」
「人か神か、か」
「どちらでかな」
「人だ」
これがギーツの返答だった。
「俺は人間だ、仮面ライダーは人間だな」
「その通りだ、仮面ライダーは人間そのものだ」
「そうだな」
「無限の可能性を持ち困難に向かい」
「限界を越えていくな」
「そして時には神にも勝つ」
スサノオは自分自身を意識しつつ言った。
「人間そのものだよ」
「なら俺は人間だ、神の座になぞ興味はない」
「人間に戻りか」
「人間として生きてだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「私とも戦うか」
「人間そして仮面ライダーとしてな」
「戦うか」
「そうする」
まさにというのだ。
「何度もな」
「わかった、では楽しみにしている」
スサノオは今の自分の身体が最期の時を迎えようとしていることを感じながら言った。
「君が、他のライダーの諸君が私の前に現れることをな」
「貴様を倒そうだな」
「楽しみだ、君達を見ることこそ私の退屈から逃れることだからな」
「永遠の牢獄の中でだな」
「そうなのだからな」
それ故にというのだ。
「まただ」
「会うか」
「君達とな、ではだ」
「これでか」
「私は去ろう、ではな」
ギーツに別れの言葉を告げてだった。
スサノオは凄まじい爆発がその身体の内から起こってだった。その姿を消した。
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