第四十六章
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「あの技出しましょう」
「そうするんだ」
「やっぱりこうした時決めるなら」
自分の前にいるリガドオメガを見据えて構えを取りつつ言った。
「あれでしょ」
「あれで通じるから凄いね」
「そうね、それじゃあね」
「今からね」
タイクーンも構えを取りつつケケラと対峙じしている、二人は背中合わせのままだ。そうして敵の動きを見つつだった。
隙を伺った、そしてその中で一瞬のスキを見逃さずタイクーンは言った。
「今だよ」
「ええ、こっちもよ」
ナーゴも強い声で応えた。
「それならね」
「仕掛けよう」
「今ここでね」
二人で言葉それに心を交えさせてだった。
共に跳んだ、そこから身体を丸めて前転し。
「ライダァ・・・・・・・・・」
「キィーーーーーーーーーーック！！」
二人はそれぞれの相手に向かって急降下しそれと共に跳び蹴りを仕掛けた、その跳び蹴りがそれぞれの敵を撃つとだった。
それぞれ後ろに跳んで衝撃を殺し着地した、再び背中合わせになったが二人はそれぞれの敵の爆発を見た。
そしてだ、タイクーンはケケラの爆発を見届けてかつて宿敵と言えた相手が消え去ったのを見て言った。
「こいつと戦ったのは二度目だったけれど」
「勝てたわね」
「うん、今回もね」
「貴方あの時より強くなってるわよ」
ナーゴはタイクーンに顔を向けて言った。
「それもかなりね」
「そう言う祢音ちゃんもだよ」
タイクーンはそのナーゴに微笑んだ声で応えた。
「何か一刻ごとにね」
「強くなってるのね」
「うん、そうなってるよ」
「そうなのね、今回もやっとだったけれど」
「それを言うと俺もだよ、けれど見ていてね」
「強くなったのね」
「観ていてわかったよ」
こう言うのだった。
「そのことがね」
「だったらお互いね」
「そうだね、じゃあ次はね」
「ええ、彼のところに行きましょう」
「英寿のところにね、それじゃあね」
「先に行きましょう」
「あいつを迎えにね」
それが誰かは言うまでもなかった、そうしてだった。
タイクーンとナーゴも彼のところに向かった、彼等の戦いが終わってそれで帰ることはしなかった。
ギーツはスエルの姿をしたスサノオと戦い続けていた、激しい戦いであったがそれはまだ続いていた。
ギーツも自身の最強フォームになっている、だがそれでもスサノオは神だけありその強さは尋常なものではなく。
「この通りだ」
「まだ立っているな」
「そうだ、だが君はそろそろ限界ではないか」
「違うと言えば信じるか」
「狐は化かすものではないかね？」
スサノオはやや楽し気に笑って応えた。
「違うかね」
「そう思うか」
「君の今の体力は把握している」
「それを見て限界と言うんだな」
「そうだ、それ
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