第四十五章
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「ここは」
「そうね、それじゃあ」
「仕掛けましょう」
「そうだな、あれしかない」
バッファはこれまで持っていた武器を収めて言った。
「もうな」
「それでは」
「ああ、やるぞ」
こう話してそうしてだった。
三人は全身に力を込めた、そのうえでまずは真上に跳躍し。
「ライダアァァァァァァァァァァァァァ」
「キィーーーーーーーーーーーーーック!!」
それぞれ身体を屈めて前転してだった、片足での跳び蹴りを急降下で繰り出した。
バッファはグレアツーを、ハクビはゲイザーを、ナッジスパロウはグレアを撃った。それぞれの敵が対応するより速く攻撃が直撃した。
それが決め手となった、敵のライダー達は動きを止めたかと思うと派手に爆発しその中に消え去った、それを見てだった。
ハクビはまずは大きく息を吐き出した、そうしてから言った。
「勝ったわね」
「はい、僕達は」
ナッジスパロウは爆発の後を見据えつつハクビに応えた、爆発の後には何も残ってはいなかった。
「勝ちました」
「そうね」
「僕達の務めは果たせました」
「そうね、けれどまだ戦いは続いているわね」
「他の連中は間違いなく勝った」
バッファは確信を以て言い切った。
「しかしな」
「それでもね」
「これで帰るものか」
「皆と一緒にね」
「ああ、あいつのところに行くぞ」
「英寿君のところにね」
「あいつが戻って来るからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「ええ、行きましょう」
「彼のところに」
「それ位の体力はまだ残っている」
満身創痍だ、だがバッファは気力で立っている状態でこう言った。
「それならな」
「ここはね」
「一緒に行きましょう」
「そうするぞ」
三人で話してだった。
三人のライダー達も仲間のところに向かった、彼を迎えに行く為に。
タイクーンとナーゴは今は背中合わせになっていた、そのうえでそれぞれケケラ、リガドオメガと対峙していた。二人も死闘を繰り広げていた。
だがその中でだ、ナーゴはタイクーンに問うた。
「大丈夫?」
「今はね」
タイクーンは短い言葉で答えた。
「大丈夫だよ」
「けれど、よね」
「うん、そろそろ限界かな」
「私もよ」
ナーゴもそうだと言葉を返した。
「結構以上に戦ってきているからね」
「限界が近いね」
「だからもうね」
ナーゴはさらに言った。
「決着つけましょう」
「賭けるんだ」
「賭けっていうか勝負を決めるのよ」
そうだというのだ。
「ここでね」
「そうするんだ」
「そう、だからね」
それでというのだ。
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