第三幕その四
[8]前話 [2]次話
「物凄い手術だってけれど」
「関羽さんは全く平気で」
それでと言うチーチーでした。
「囲碁してお喋りしてたんだね」
「物凄いわね」
ガブガブは思わず唸ってしまいました。
「私達にはちょっと無理よ」
「絶対に相当痛かったのに」
「それでも平気だったなんてね」
オシツオサレツも二つの頭で言います。
「想像を絶するよ」
「関羽さんならではだね」
「豪傑だったっていうけれど」
それでもと言うダブダブでした。
「こんなこと関羽さん以外に出来ないね」
「普通の人じゃ我慢出来ないわ」
ポリネシアは心から思って言いました。
「絶対にね」
「関羽さんは強かったけれど」
ホワイティの口調はしみじみとしたものでした。
「痛みも平気で耐えることも出来たんだね」
「強くて忍耐力もある」
老馬はその手術の有様を想像しつつお話します。
「関羽さんは本物の豪傑だね」
「だから今も人気があるんだね」
トートーは思いました。
「そうなんだね」
「こんな人は流石に滅多にいないよ」
先生も皆に言います。
「だから例外としてね」
「考えることだね」
「関羽さんみたいな人は」
「滅多にいない」
「そうだって」
「そうだよ、関羽さんか関羽さんみたいな人でないと」
それこそというのです。
「無理だよ」
「そうよね」
「ここにいる誰も出来ないよ」
「そんな痛みに耐えるなんて」
「それも平気で」
「どうしても最低でもみじろぎはするよ」
手術をした時にというのです。
「痛みでね」
「我慢出来ない痛みってあるからね」
「感覚ってあるからね」
「どうしても」
「感覚は嘘を吐かないから」
「そう、言葉では嘘を吐けても」
そうであってもというのです。
「けれどね」
「感覚は嘘を吐かないからね」
「観ても聞いても」
「味わっても」
「考えても」
「そして感じても」
「それでだよ」
どうしてもというのです。
「そのことは否定出来ないよ」
「嘘って言葉だけだからね」
「五感は嘘吐かないからね」
「言葉で自分を誤魔化せても」
「五感は嘘を吐かないからね」
「痛みを感じたら」
そうしたらというのです。
「本当にね」
「それに我慢出来なくもなるよ」
「あまりにも痛いと特に」
「それで身じろぎもするよ」
「どうしても」
「だから麻酔が必要なんだよ」
手術の痛みに耐える為にというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ