第二十三話 当たった不安その十五
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「もう宇宙そのものみてえな」
「そこまでの存在かしら」
エスケープが真剣な顔で応えた。
「もうね」
「そうかもな」
ゼットも否定しなかった。
「唯一神の宗教の神様はな」
「そうですね」
「少なくとも俺達は違っててな」
「ダグデド達もですね」
「宇宙そのもので悪意なんて持つかよ」
ゼットは言い捨てた。
「そんな筈ないだろ」
「超然的な存在になりますね」
ナリアが応えた、白ワインを一杯飲んでもう一杯をデスガリアンの兵士から受け取ったうえでそうした。
「最早」
「そうだよ、それで悪意なんてな」
「ある筈がないですね」
「あったらおかしいんだよ」
宇宙そのものと言っていい存在がというのだ。
「もうな」
「そうなりますね」
「だからな」
「ダグデド達はですね」
「絶対者じゃないさ、むしろその性根はな」
それはというと。
「ここにいる誰よりも腐った連中だろ」
「そうなりますね」
「ああ、あんな風になりたくねえと思うまでのな」
そこまでのというのだ。
「腐った連中だろ」
「プラジアもバスコも含めて」
「あいつ等も復活して一緒にいるっていうしな」
「同類だからですね」
「もうな」
それこそというのだ。
「とことん腐った連中が集まってるんだよ」
「絶対者でなく」
「そうだろ、それで敵としてな」
その存在でというのだ。
「叩き潰すしかねえ」
「お彼等がお嫌いですね」
「前の俺も嫌っただろうがな」
「今はですね」
「尚更だ、戦隊の連中は嫌いじゃねえが」
「彼等については」
「反吐が出るまでな」
そこまでというのだ。
「嫌いだよ」
「そうなのですね」
「だから手も挙げた」
先程の評決でというのだ、尚それはここにいる者全員である。
「戦隊の連中は今はいい」
「まずは、ですね」
「あいつ等だ」
「全力で攻撃を仕掛け」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「倒すぞ」
「それでは」
「さて、それでな」
ゼットはあらためて言った。
「鍋の後は何だ」
「おうどんにするかな」
鳥が答えた。
「ご飯を入れてな」
「雑炊にするか」
「そうして〆にしてデザートもな」
「あるか」
「メロンだぜ」
この果物がデザートだというのだ。
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