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スーパー戦隊超決戦
第二十三話 当たった不安その十四

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「強いぜ」
「そうだな、だが我々は彼等とは違う」
「外道じゃないな」
「他の者を弄ぶ輩は滅びる」
「幾ら力があってもな」
「その力に溺れてだ」 
 そうなりというのだ。
「滅びる」
「ダグデド達は自分達の力に溺れていたな」
「そうだったぜ」 
 鳥はソノヤにも答えた。
「もう絶対にな」
「キングオージャーに負けないとだな」
「思っていてな」
 そうであってというのだ。
「本当にな」
「自分の力を過信してだな」
「溺れていたっていうとな」
「そうなるな」
「絶対者だってな」
 自分達をというのだ。
「思っていたぜ」
「絶対者か」
 そう聞いてだ、ゼットは顔を顰めさせて述べた。
「そんな奴がいるか」
「いないですね」
「もっと言えばいてたまるか」
 一緒に鍋を突くグリッタにも応えた。
「絶対にな」
「そうですね」
「そんな奴はな」
「この世に一人もいません」
「神様でもな」
 ゼットはそう呼ばれる存在の話もした、ここで鳥がぴくりと反応したがそれに気付く者はいなかった。
「絶対じゃないだろ」
「はい、これまでの戦隊は神と呼ばれる存在とも戦ってきました」
 メタルエーが答えた。
「冥府十神等」
「確かマジレンジャーが戦ったな」
「はい、確かに強大な力を持っていました」
 その彼等はというのだ。
「ですが」
「マジレンジャーは勝ったな」
「今は復活してです」
「ジャシンカに入ってるな」
「地下で他の組織の方々と仲良く暮らしています」
「そうだよな、そういえばな」 
 ゼットはメタルエーの話を聞いて言った。
「ジャシンカって有尾人の国だよな」
「今は誰もが切っています」
「尻尾の数に意味がないとわかってだったな」
「左様です」
「その尻尾だよ」
 ゼットはかつてジャシンカが絶対視していたそれの話をした。
「ジャシンカは尻尾が十本になったら絶対の力を得るって考えてたな」
「伝承によって」
「ところがどうだよ」
「いざ十本になれば」
「かえって破滅したよな」
「女将軍ゼノビアでしたね」 
 メタルエーはその破滅した者の名前を出した。
「野心家でかつてジャシンカの帝王アトンの命を狙った」
「ゼノビアが十本尻尾になった瞬間だったな」
「身体が滅び骨だけになりました」
「絶対者になろうとしたらな」
「かえってですね」
「破滅するものだろ、思い込んでもな」
 その考えに支配されてもというのだ。
「神様でもな」
「なれないですか」
「そうした神様はあれだろ」 
 絶対者、そう呼ばれる様なというのだ。
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