第二章
[8]前話
「半ズボンになって」
「水着も競泳水着になったのよ」
「その色々が気になるわね」
「いやらしいことじゃなかったらいいわね」
「そうよね」
こうした話を体育の水泳の授業中にした、そして家に帰ってそれからスイミングスクールに行ってからだった。
夕食の時にだ、陽子は母に尋ねた。
「お母さんの頃うちの小学校水着スクール水着だったのよね」
「お母さんの頃はもう競泳水着だったわよ」
母は自分そっくりの娘に答えた。
「もうね」
「そうだったの、じゃあブルマも」
「ええ、半ズボンだったわ」
「お母さんの頃にはなの」
「そうよ、流行でね」
それでというのだ。
「一気にどの学校でもね」
「競泳水着と半ズボンになったの」
「そうよ、お母さんが入学する前からね」
「何かいやらしい理由と思ったら」
「そんな話もあるけれどうちの学校はね」
自分かかつて通い今は娘が通っている小学校はというのだ。
「特にね」
「そうした理由がなくて」
「流行でね」
「そうなったのね」
「そうよ、特に深い理由はないのよ」
「そうだったのね」
「ええ、そうよ」
娘にこう言った、そして娘もそういうことかと納得した。そうした話をして夕食を食べて風呂も入って宿題と予習復習をして寝た。
次の日由貴とその話をするとだった。
「そうだったのね」
「ええ、別にね」
陽子は由貴に話した。
「深い理由はね」
「ないのね」
「そうみたいよ」
「そうだったのね」
「だからね」
それでというのだ。
「別に深お理由はないわね」
「そういうことね」
「ええ、気にしなくていいわね」
「そんな理由だとね」
由貴もそれならと頷いた、そうしてだった。
二人でこの日の授業を受けた、その話を頭に留めながらそうした。その一日は普段と変わらないものだった。
スクール水着はもう過去のこと 完
2024・7・18
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