第二章
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「ほら、ああしたところって自然と隣り合わせでしょ」
「山の中にありますね」
「うち林業やってて」
「山の中に入りますね」
「私もお父さんお母さんと一緒にいつも山の中に入っていたから」
「そこでテントもうけたり」
「してたわ、子供の頃からね」
そうだったというのだ。
「実は」
「もう生活が山の中でしたね」
「そうなのよ、実は学校に通学するのもね」
その温泉街からというのだ。
「苦労してるのよ」
「そうだったんですね」
「だから山に詳しいし」
子供の中からずっと山の中にいてというのだ。
「テントもね」
「慣れてるんですね」
「経験者同士ね」
「そうですね、私以外の一年生の娘もガールスカウトで」
「私以外の二年の娘も三年生の人達も経験者だし」
「安心して出来ますね」
「油断は駄目でも。じゃあテントと寝る準備が終わったら」
愛生は奈央に微笑んでそれからのことも話した。
「晩ご飯にしましょう」
「わかりました」
奈央は笑顔で応えた、そして他の部員達とも力を合わせてそのうえでテントと就寝の準備を整えてだった。
夕食に入った、ここで奈央は愛生に自分から笑顔で言った。
「やっぱりキャンプにもいいですね」
「インスタントラーメンはね」
愛生は鍋を囲んで向かい合って座っている奈央に笑顔で応えた、この時も他の部員達も一緒だ。
「そうよね」
「そうですよね」
「インスタントラーメンにね」
「鍋の中のそれを見つつ言った。
「お野菜にソーセージとかを入れる」
「そうしたらいいですね」
「手軽に食べられてあったまって」
そうであってとだ、愛生は言った。
「こうして囲んで」
「皆で食べられる」
「だからいいのよ」
「そうですよね」
「インスタントラーメンを馬鹿にしたり否定するなら」
そうであると、というのだ。
「キャンプ失格よ」
「いつも飯盒焚いたりバーベキューも出来ないですよね」
「そうよ、缶詰もね」
「同じですよね」
「そうしたものを食べてこそね」
まさにというのだ。
「キャンプよ」
「その通りですね」
「山の中で家のお仕事見たりガールスカウトしてると」
「そうしたこともわかりますね」
「キャンプにはインスタント食品や缶詰がいい」
「保存が利いて手軽に食べられる」
「これは大きなことよ」
まさにと言うのだった、そうしてだった。
愛生と奈央は他の部員達と一緒に野菜やソーセージが入ったインスタントラーメンを食べた、それは温まり皆で食べられとても美味かった。
後輩とのキャンプ 完
2024・7・17
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