第七十五話
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に事の収拾を頼まなくては成らなくなる」
それは余りにもバカらしいと語る深板。
「そうかもね」
深板達に諭されて確かにそうだと俺も思う。
「それで?どうしてそう言う話になったんだ」
「いや、ヴィヴィオ達の事で深板たちにはかなり世話になったからね、何かお礼をと思ったのだけど、その時に思いついたのがこれだっただけ」
お金はあのFateの映画で皆それなりに裕福なので謝礼金を渡すのも変な感じがすると考えた結果なのだ。
「いや、別にそこまで恩を感じる事では無いよ」
「ああ」
深板とファートがそんなに気にする事でもないと言った。
「…だが、そうだな…。もし、獅子座さんが叶えてくれるなら一度位は行ってみたい世界があるな」
「うん?管理内世界への渡航は…まぁクロノに言えば何とかなるかな?」
「…そこで当然のようにクロノくんを便利アイテムのように言えるアオには突っ込みを入れたいが、とりあえずスルーして。深板は何処か行って見たい世界があるのか?」
と、ファート。
「ナルトやハンターハンターの世界が有ったのだ。トリコの世界が有ってもおかしくないと思わないか?」
「ああ……たしかに。あの世界は行ってみたいね」
深板の言葉にファートが納得した。
「トリコ?」
俺は記憶がそろそろ曖昧なのだ、トリコの世界と言われても、以前なら思い出せたかもしれないが、もうカケラも思い出せない。
「ああ…獅子座さんの記憶は劣化が激しくてあの世界の事をもう思い出せないんだったな」
深板は俺の事情を思い出してその世界の事を説明してくれた。
聞けば、どうやらその世界は美味しい動植物で溢れかえり、地面や断層すらお菓子みたいな所があると言う。
「へぇ、すごい所だね」
「ああ。飽食の限りを尽くしている世界だ。ああ…一度で良いから行ってみたいっ!例え危険だと分かっていてもっ!」
「確かにっ!」
深板の言葉にファートも同意する。
「ソル、平行世界のデータに該当する世界はある?」
クロノ経由で貰った並行世界マップに参照するようソルにお願いしてみた。
『該当世界がありました。管理外128世界。危険指定世界に認定されています』
「あるのっ!?」
「マジでっ!?」
深板とファートのテンションが上がった。
「危険?」
『魔力素が存在しない事と、現地の動植物の獰猛さによるもののようです』
なるほど。魔導師では魔力の再チャージが出来ない状態での渡航は危険と言う事か。
ソルの言葉を聞いてから深板とファートに目を向ければ行ってみたいと言う思いがその表情からありありと伝わってくる。
「……行きたいんだよ…ね?」
「あ、ああ…だが
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