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夢幻水滸伝
第三百五十六話 東と西その十四

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「やるんやったらな」
「勝つことですね」
「負ける可能性はあるが」
「どんな戦でも」
「それでもな」
「行うならですね」
「勝つことや」
「それを目指すことですね」
「そや、それでや」 
 その為にというのだ。
「これから西部の総力を挙げてな」
「決戦の準備をしますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 トウェインは仲間達と共にアメリカ西部の総力を挙げてメルヴィル達のアメリカ東部との決戦の準備に入った、そうしてだった。
 ロサンゼルスでだ、彼は決戦の準備の総指揮を執りつつ将兵達に言った。
「敵の動きはどないや」
「はい、メルヴィル様達も動いています」
「そうしておられます」
「決戦の準備を進められています」
「そうされています」
「そやな、それでや」
 だからだというのだ。
「遅れたらあかんで」
「そうですね」
「若し遅れるとですね」
「敵に先手を取られ」
「そうして先に攻められますね」
「そうなったらな」
 メルヴィル達に先手を取られると、というのだ。
「やられる、そやからな」
「だからですね」
「ここはですね」
「決戦の準備を急がせますね」
「そうしますね」
「そや、焦ったらあかんが」
 それでもというのだ。
「遅れてもあかん」
「わかっています」
「決戦の準備を進めていきます」
「遅れない様に」
「昼夜兼行でいきます」
「そや、ただな」
 こうもだ、トウェインは話した。
「遅れたらあかんが休養はな」
「取ることですね」
「我々も」
「そうしなければならないですね」
「そや、交代しながらな」 
 そうしてというのだ。
「休んでいくんや」
「そうすることですね」
「一人一人交代でしっかりと休み」
「そうしながら戦うことですね」
「今は」
「そや、それでや」
 自分達はというのだ。
「決戦の準備を進めていくんや」
「わかりました」
「そうしていきます」
「今の我々は」
「その様にしていきます」
「そういうことでな、そしてな」
 それにというのだった。
「疲れを溜めんことや、軍の話をすると百六十万や」
「その百六十万全てが動けばですね」
「人手は充分ですね」
「誰かが働き詰めになることはないですね」
「それぞれの部署に人は配置してる」
 そうもしているというのだ。
「それでや」
「どの部署も人手は充分ですね」
「人手不足ということはないですね」
「我々は」
「そやからしっかり休む、そしてさぼることもや」
 こちらもというのだ。
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