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色々と間違ってる異世界サムライ
第26話:選択
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の許にと言う訳ね」
そして、この村がノノの説得に必死になっている理由も。
だが……
「ですが、恐らくノノ殿への説得は失敗するでしょう」
恐らく、ウンコセインの事だろう。
ノノはこれだけの事をされても……いや、本当に信じているのか?
ウンコセインと共に魔王を倒す。
ベルディアの一件をもってしても、本当にその考えは捻じ曲がらないか……
「ツキツバ、ノノは本当にウンコセインを信用しているのか?」
それに対し、ツキツバは即正論を吐いた。
「それはノノ殿が決める事です」
ですよねぇー。
……頼むぜノノ!自分の人生に恥を掻かせるなよ!

ノノ・メイタperspective

僕には解らなかった……
「ノノよ、お前は何故―――」
村長は怒っていた様だが、今の僕はそんな事はどうでも良かった。
僕はただ、完全に下衆で屑と化したセツナから、魔王討伐と言う気高い使命を持つ勇者セイン様を護るかだ。
「よいかノノ!ツキツバ殿には1週間程待って貰っている!それまでにちゃんとツキツバ殿に謝罪するのだぞ!」
今のツキツバさんを信用して良いのか!?
あの人は屑セツナに騙されて勇者セイン様に刃を向けようとしているんだよ?
勇者セイン様が死んだら、誰が魔王から世界を護るの?
なら……僕のすべき事は、理由も無いのにツキツバさんに謝る事じゃない!
勇者セイン様に逢って全てを話そう!
そして、クズセツナも勇者セイン様に成敗して貰おう!
まだ残ってる聖剣はオーサム!
そこで勇者セイン様に逢って全てを話すべきだ!
例え……ツキツバさんを敵に回す事になっても……

月鍔ギンコperspective

「おい!?どう言う事だ!?」
「ノノが、ノノがいない!」
「あの馬鹿ガキ!どんだけツキツバへの恩を仇で返す気だ!?」
どうやら、ノノ殿は自分の成すべき事を見つけてそれに従う事を選んだ様です。
「黙れぇーい!」
村人全員に聞こえる様に叫びました。
「そなたらは何故にノノ殿を捕らえんとする!?」
それに対する答えは……どれもノノ殿の決断を無下にする者ばかりだった。
「それが本当にノノ殿の為になるか!?ノノ殿の遺志に報いる行いか!?」
そして……某は改めてノノ殿と戦う事を選びました。
「ノノ殿は勇者セインが魔王を倒して世界を救うと信じている」
「だがよ―――」
「セツナ殿!某はそう言う事を言っているのではないのです!」
「……どう言う事?」
「ノノ殿は、自分の命を賭けるに足る道を見つけたのです。そして、その道を辿る為の覚悟を決めたのです」
「いや……だから―――」
「そこに常識や道理はありません。あるのは己の志への信義のみ」
皆、某の……いや……ノノ殿の選択の覚悟を知って遂に押し黙った様です。
「後の残るは志同士のぶ
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