第四十一章
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「勝つ、いいな」
「それが出来るならそうし給え」
「それならな、ではだ」
「今からだな」
「変身してだ」
そうしてというのだ。
「戦う」
「最強フォームに変身するな」
「当然だ、神と戦うのだ」
それ故にとだ、浮世は鋭い表情になって答えた。
「だからだ」
「最初からだな」
「その姿だ、では行くぞ」
こう言ってだった、浮世は自分のベルトを出してだった。
鋭い顔と目になった、そうして自身の腰の前にセットし後ろに出た機械のサークルからの機会音を聴きつつゆっくりと動かした右手を突き出し親指と人差し指をパチンと鳴らして言った。
「変身」
機械音と共に姿が変わる、その身体をライダースーツが覆っていき仮面ライダーギーツとなり言った。
「ここからがハイライトだ」
仮面ライダーギーツそれも彼の最強の姿になった。そしてそのうえでスエルの姿のスサノオとあらためて対峙した。
対峙してだ、ギーツはスサノオに告げた。
「さて、どうする」
「私が仕掛けると見ているか」
「違うか」
「確かに。この様にしてだ」
スサノオは右手をギーツに掌を見せる形で突き出した、するとだった。
そこから金色に輝くエネルギー弾が放たれた、それが凄まじい速さでギーツに向かうが。
そのエネルギー弾をかわしてだ、ギーツは言った。
「挨拶だな」
「戦いのはじまりのだよ」
「そうだな、ではな」
「はじめよう」
「人間と神の戦いをな」
「君は神になったのではないのか」
「そんなものは何時でも降りる、むしろこの戦いが終わればだ」
その時はとだ、ギーツはスサノオとの間合いを詰めそのうえで接近戦に入り拳と足の攻防をはじめつつ言った。
「喜んで人間に戻る」
「そうするのだね」
「俺は神の座には興味はない」
神になったがそれでもというのだ。
「しかしな」
「それでもなのだな」
「人間は好きだ、だからだ」
「人間に戻るか」
「そうする、いいな」
「神になろうとする者はいるが」
「そうした奴はわかっていない」
ギーツは人間から神になろうと考えている者についての考えを一言で終わらせた。
「最早な」
「そう言うのだな」
「人間というものがな」
「では人間はどういったものかね」
「それを今から見せる」
そうするというのだった、その言葉が終わるとギーツは攻撃の速度を加速させた、だがスサノオはその加速させた攻撃に戸惑うことなく応じて防ぎ反撃も繰り出した。神から人に戻ろうとする者と神の死闘ははじまったばかりだった。
五十嵐のリバイは戦局を見てだ、隣にいるバイスのリバイに問うた。
「バイス、まだ戦えるか?」
「幾らでもだぜ、って言いたいけれどな」
バイスはリバイと共に戦いつつ残念そうに答えた。
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