第四十章
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「俺はスサノオを倒しに行く」
「そうするんだな」
「そして笑って帰って来る」
「待ってるな」
「お前も笑って出迎えろ」
「そうするな」
「もう一人の仮面ライダーは仮面ライダーリガドオメガね」
鞍馬は二人並んで自分達のところに来ている仮面ライダーのうちのもう一人を見て言った。
「それならね」
「あいつはお前が戦うか」
「ええ、景ちゃんがケケラと戦うなら」
それならというのだ。
「私はあいつと戦うわ」
「そうしてくれるか、なら俺はあいつはお前に任せてだ」
「スサノオの方に行くのね」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「今言った通りだ」
「笑って帰って来るのね」
「今は笑わない、笑うのは取っておく」
実際にだった、浮世はにこりともせず言った。
「その時にな」
「わかったわ、それじゃあね」
「ここも任せた」
「ああ、じゃあこれから戦うな」
桜井も自分のベルトを出した、鞍馬もそうしてだった。
まずは桜井が変身に入った、緑のベルトを出し腰にセットし両手を己の前で素早く動かして交差させてから叫んだ。
「変身!」
この言葉と共に緑の光に包まれその中でライダースーツを装着して言った、そうして亀ライダータイクーンとなったのだった。
鞍馬はベルトを奏茶kすると両手を猫の様に動かし顔の横の高さで置いて言った。
「変〜〜〜身!」
この言葉とともに変身し仮面ライダーナーゴとなったのだった。
浮世は一人歩いていった、そして何時しかギリシアの神殿の中を思わせる石造りで壮麗な場所に来た。白い世界で柱と柱の間から銀河が見える。
その中を一人歩いていきやがて彼と会った。
「待っていた」
「スエルは貴様の分身の一つだったか」
「そうだ、彼もまた私だったのだよ」
スサノオ、スエルの姿をした彼は自ら言った。
「君と戦ったのはな」
「そうだったか、やはりな」
「わかっていたか」
「あんたの存在を確信したのは最近だ」
「ではそれまではか」
「デザイアグランプリの裏に誰かがいるとは感じていた」
そのことはというのだ。
「スポンサーや運営とは別にな」
「より大きな力が関わっているとか」
「神の様な、そして神といえばな」
「私か」
「仮面ライダーの歴史を見た」
神になった時にとだ、浮世はスサノオに告げた。
「すぐにわかった、仮面ライダーは人間そのものでだ」
「神と戦う存在だな」
「そうであることをな」
まさにというのだ。
「感じ取った、そしてその神こそだ」
「私だ」
「そうだな、だからだ」
「君もだな」
「戦う」
スサノオに一言で告げた。
「あんたとな」
「そうするな」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
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