第三十八章
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彼のベルトを出した、そのうえで浮世に言った。
「お前等は先に行け」
「相手は三人ですよ、何意地を張ってるんですか」
毅然と言う吾妻に後ろから五十鈴が笑いながら言ってきた、そうして彼のベルトを出してそのうえで話した。
「僕もここで戦いますよ」
「お前もか」
「遊ばれたってことですよね」
ここで五十鈴は目を怒らせた、そのうえでの言葉だった。
「スサノオ、神様に」
「あいつは退屈が嫌いだ」
浮世が答えた。
「だからな、俺達との戦いを通じて人間を見て戦って退屈を紛らわせている」
「それが遊ばれてるってことですね」
「そうした解釈も出来る」
浮世も否定しなかった、五十鈴の今の言葉を。
「あながち間違いでもない」
「それならです、僕も神様に一泡吹かせますよ」
「ここでか」
「ええ、吾妻君だけじゃ無理ですしね」
「三人相手でも俺はいける」
吾妻は五十鈴の今の言葉を否定して言った。
「間違いなくな」
「では僕はスサノオに仕返しをしたい、これでいいですか」
意固地な吾妻にこう返した。
「それでは」
「それならいい、ならだ」
「これで二人ですね」
「三人よ」
今度は沙羅が前に出て言ってきた。
「私も戦うわ」
「えっ、姉ちゃんもなんだ」
「私だって仮面ライダーよ」
自分に顔を向けた弟に正面を見据えたうえで答えた。
「だからね」
「戦うんだ」
「そうするわ」
こう言うのだった。
「ここでね、それで景和は先に行って」
「姉ちゃん、大丈夫だよね」
「また言うわ、私は仮面ライダーよ」
桜井に前を向いたまま答えた。
「だからね」
「俺は先に行って」
「貴方の戦いをして」
「うん、じゃあ」
桜井も頷いた、そうして彼は浮世に顔を向けて言った、
「行こう」
「ああ、先にな」
「そして戦うんだ」
「そうするぞ」
浮世は前を向いたままだった、そうして桜井それに鞍馬と共に前に進んだ。残った吾妻達はそれぞれのベルトを手にしてだった。
吾妻は自分の顔の横に出したベルトをやや斜めに構えたポーズで腰の前に装着し左手を肘を直角にして肩の高さで立たせて叫んだ。
「変身!」
光に包まれライダースーツを装着していく、そうして仮面ライダーバッファになった。
沙羅はまずは静かに立っていた、顔の横に出したベルトを腰の前に装着させると両手を顔の前でゆっくりと交差させそのうえで弓を引く様は動きから叫んだ。
五十嵐も変身に入った、出した自身のベルトを腰の前に装着すると左手を身体の真横にやった右手の肘のところで挟み右手の指を己の右のこめかみに当てて言った。
「変身!」
不敵に笑って言った、そしてベルトに触りサークルから出た光を浴びつつライダースーツを装着していき仮面ライダーナッジ
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