第二十三話 当たった不安その十二
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「裁かれるな」
「俺達のやり方でな」
「そうだよな」
「ヤクザな世界でもな」
「やっぱり道ってのがあるんだ」
「その道を踏み外すのはな」
「許されねえんだよ」
ヤーブンは白ワインをグラスで飲みつつ話した。
「やっぱりな」
「そういうことだな」
「そしてあいつ等はな」
「それを踏み外してるな」
「完全にな、だから俺もな」
「あいつ等とはだな」
「どうしてもな」
それこそというのだ。
「手は結べねえ」
「そういうことだな」
「若し結ぶとだ」
「俺達はその連中と同じになりかねないな」
「外道とな、しかもな」
ヤーブンは牙鬼にさらに話した。
「ああした連中は利用するだけだ」
「仲間意識も仁義もねえな」
「あるのは手前だけでな」
そうであってというのだ。
「それでだ」
「平気で裏切ってくるな」
「そうするからな」
「信用も出来ねえしな」
「だからな」
そうであるからだというのだ。
「手を結べる筈がねえ」
「ああ、そんなことしたら駄目だぞ」
鳥も言ってきた。
「あいつ等とはな」
「そうだよな」
「本当にな」
それこそとだ、鳥は牙鬼に話した。
「裏切られるぞ」
「背中からぶっすりだな」
「そうされるからな」
「俺達は俺達でやっていってあいつ等とは戦う」
「むしろな」
「そうしねえとな、信用出来ない奴は駄目だ」
牙鬼もわかっていることだった。
「本当にな」
「戦隊の連中はこっちが仕掛けないと攻撃してこないだろ」
「ああ、あいつ等はな」
「だったらな」
鳥は牙鬼にさらに話した。
「今はな」
「ああ、むしろな」
「ダグデド達を倒せよ」
「そうするな」
「私も世界を滅ぼされてはたまったものではない」
カオスも言ってきた、デーボス軍の鍋は土手鍋である。
「世界はこのままで存在しないとな」
「駄目だろ」
「全くだ」
こう鳥に答えた。
「誰もいなくなってどうする」
「あいつ等は自分達だけいればいいんだよ、そしてな」
「世界が滅んでか」
「一緒に滅びる命が苦しむのを観てな」
「楽しむのだな」
「そうなんだよ」
「ふざけたことだ」
カオスは鳥の話をここまで聞いて述べた。
「そんなことをしてもだ」
「何が楽しいか、だろ」
「私には理解出来ない。非情なこともしてきた」
自分でわかっていることだ、そうしてその中で袂を分かった者達がいることもよくわかっているのだ。
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