第二十三話 当たった不安その六
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「成長されましたね」
「そうなったか」
「とても」
笑った目で述べた。
「そうなられましたよ」
「ではさらに成長しないとな」
「ですよね、皆」
「そなたもそう思うか」
「いや、僕だってあれですよ」
クレオンはジョッキのビールも飲んだ、そしてまた言った。
「昔よりも今よりも」
「成長しないと駄目か」
「そう思います、もっと思いやりや労りを持って」
そうしてというのだ。
「そしてです」
「成長していくか」
「そうしていかないとです」
「駄目だと考えているか」
「はい」
まさにというのだ。
「今は」
「そうだ、仲良く楽しく明るいドルイドンでだ」
ワイズルーも言ってきた。
「他の組織ともだ」
「仲良くですよね」
「そうであってそのうえでな」
「切磋琢磨して」
「そうしていってだ」
鍋の中から豆腐を取り出して食べつつ話した。
「成長しないとな」
「その通りですね」
「悪意よりもだ」
「思いやりですよね」
「それを以てだ」
「ドルイドンもやっていくことですね」
「そうだ、だからだ」
それでというのだ。
「私達もな」
「努力が必要ですね」
「これからもな」
「そうですよね、僕達だけじゃやっていけないですしね」
「とてもな」
「ええ、二人だけですと」
「他の者達のことも考えてだ」
そうしていってというのだ。
「優しさも忘れないでだ」
「やっていくことですね」
「そうだ、しかしだ」
「しかし?」
「敵には全力で向かわないとな」
「リュウソウジャー達にもですね」
「他の戦隊の者達にもな」
「前は負けましたね」
「残念なことにな」
「今度は勝ちましょう」
ワイズルーにキッとした目になって言った。
「絶対に」
「前回の敗北を糧にしてな」
「そうしましょう」
こう言うのだった。
「まことに」
「敗北は味わってもだ」
「そこで終わりじゃないですね」
「それを糧としてな」
そのうえでというのだ。
「次の時はな」
「勝つことですね」
「その通りだよ」
ここでゲゲが出て来て言ってきた。
「本当にな」
「負けてもだな」
「それを糧にしてな」
ワイズルーに応えて言った。
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