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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第15話
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頑張るな!眠って良い!」
だが、その嫌な予感は的中してしまった。
「お前の悪臭の暗黒闘気、即ち魔臭気と自らが化す決意が有るなら……与えてやろう」
対して、サルガメはハドラーちゃんの手下としての最期の意地を魅せる。
「それって、大魔王バーンの部下になるって事じゃねぇか!そんなの俺はごめんだぜ!」
サルガメの本心を悟ったアバンは、ガルヴァスの考えを曲げようと更なる挑発を加える。
「てっきり貴方がそれを着て戦うとばかり思ってましたが……やはりハドラーより数段下ですね?」
「黙れバカ男!プライドを捨てる勇気すらないあのアホ女と一緒にするなと言っただろ!?」
「かつてのハドラーなら、その場でその鎧を着て戦っていたでしょう……だが!『勝つ為ならプライドを捨てる』と言えば聞こえは良いが、貴方が実際に行っている行為は、『自分の手を汚さずに勝利する』と言う見栄えが悪過ぎる邪道だ!」
このアバンの挑発は、ガルヴァスの悪意の最後のトリガーとなってしまった。
「いい加減にしろバカ男!大魔王バーン様より授かりし最強の鎧の力、冥土で自慢するが良いぃーーーーー!」
そう言うと、ガルヴァスはサルガメを強引に魔炎気に作り変えてデッド・アーマーの動力源にしようとする。
「だあぁーーーーー!?やーーーめーーーろぉーーーーー!」
「なんて事を!?」
ハドラーちゃんは部下の制止を振り切りながら、サルガメの戦死を汚そうとするガルヴァスの暴挙を止めるべく異元扉をこじ開けようとする。
その時、アバンは剣を逆手に持ち直した。
「そんなにその鎧を着たくないのであれば……私が責任を持って廃棄して差し上げますよ……」
アバンの膨大な光の闘気を察したガルヴァスの頬に汗が伝う。
(何だ!?今の不安感は?)
一方のハドラーちゃんは、寧ろ勝ち誇ったかの様な笑顔を魅せた。
「完成だ。空裂斬を会得したことによってアバンのアバン流刀殺法は完成をみた。それはあの必殺技の完成をも意味する」
嫌な予感がしたガルヴァスはデッド・アーマーを盾にし、ダメ押しにダブルドーラと言うリビングアーマーまで召喚する。
が、ハドラーちゃんはガルヴァスの愚かさを嘲笑う。
「貴様が何者かは知らぬが、貴様の最大の敗因がアバンを甘く診た事である事だけは解った!」

大地を斬り
海を斬り
空まで斬った

そんなアバンが、ガルヴァス程度の小悪党如き簡単に斬れるに決まっている。
アバンが今から解き放つ必殺技がそれを証明してくれるだろう。
「アバンストラッシュ!」
アバンが放ったアバンストラッシュがデッド・アーマーとダブルドーラを切断粉砕してガルヴァスを驚かせた。
「何いぃー!?斬っ…斬っ…斬っ…斬られた!?斬られた斬られた斬られたぁー!そんな!?バカな!?信じられぬ!とんでもない異常事態だ!大魔王バ
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