第二章
[8]前話
「奥さんがやる様になって」
「あの婆か」
「ああなったらしいよ」
「婆店やるのに向いてないんだな」
「やる気もないね」
「そうだよな」
「絶対にね」
長島は田村にクラスで話した。
「あの店潰れるよ」
「評判悪いからな」
「商品も悪いしね」
その状態がというのだ。
「だからね」
「あの店潰れるな」
「絶対にね」
こうした話をした、そしてだった。
実際に二人が高校を卒業する間際にだった、その店にシャッターがかけられていた。二人は射syソニ下校している時にシャッターと貼り紙を見て頷いた。
「やっぱりな」
「潰れたね」
「古本に埃かかってな」
「ぼろぼろだったしね」
「あれじゃあな」
「潰れるね」
「婆の態度も悪かったしな」
このことも言うのだった。
「店も汚かったし」
「潰れない筈ないね」
「ああ、しかし潰れる店の品ってどんなのか」
田村は店のシャッターと閉店を知らせる貼り紙を見つつ言った。
「よくわかったよ」
「そうだね、ああしたものだね」
「ああ、潰れる店の品は違うな」
こう言うのだった、そして一緒に帰った。後日二人がその店の後に出来た喫茶店の評判がいいと聞いたのはそれぞれが大学生になった時のことである。
絶対に潰れる店の品もの 完
2024・7・15
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