第二章
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「それはまた」
「そうした人もいたわ」
「断りましたよね」
「即刻警察呼ぶわよって言ってやったわ」
そうしたというのだ。
「スマホ出してね」
「本気でしたね」
「そうだったわ、そう言ったら逃げて行ったけれど」
それでもというのだ。
「けれどね」
「それでもですね」
「ええ、世の中はね」
「そんな変態さんもいますね」
「泥棒もいるしね」
所謂下着ドロである。
「買って楽しむのもいるし」
「世の中変態さんもいますね」
「そして変態さんに会ったら」
その時はというのだ。
「注意してね」
「そうします」
心からこう言ってだった。
涼香はそうした輩と出会った時は奈央の様にしようと誓った。そうして彼女と共に海で泳いだが海を出て帰る時にだ。
二人を見た中学生と思われる男の子が海の家のトイレにすっ飛んでいった。涼香はその彼を見て隣を歩いている奈央に言った。
「何するかわかりますよね」
「よくね」
「あれも変態さんですか?」
「あの場合は男の子なら当然よ」
「そうですか」
「刺激されたらね」
その時はというのだ。
「そうすることはね」
「男の子ならですか」
「当然でね」
そうであってというのだ。
「変態じゃないわ」
「そうなんですね」
「トイレで済ませるならね」
それならと言ってだった。
奈央は涼香と共に更衣室に入ってまずは水のシャワーで海水を洗い落とした、そして二人で着替えて海を後にした。二人共この時はミニスカートにシャツといった恰好だったが今度は高校生にまじまじと見られて苦笑したのだった。
使用済み下着を欲しがる奴 完
2024・7・15
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