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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第210話:蛇に縛られた心
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「了解であります」
ミラアルクの事をエルザに託すと、ヴァネッサは1人アジトを後にした。そして2人の気配が十分に遠くなると、それを待っていたかのように暗がりから1人の魔法使いが姿を現した。
「……危ない所だったわね?」
「……!」
姿を現したのはメデューサであった。彼女はこっそり身を潜めて3人の事を監視し、もし彼女達が自分達を裏切るようならばその場で始末する為に動いていたのだ。それを知っているヴァネッサは、敢えてミラアルクの言葉を否定し決断を先延ばしにさせた。
「分かっているとは思うけれど、裏切ろうなんて考えない事よ? 弱いお前達なんて、その気になればすぐに始末できるのだからね」
「分かってるわッ! 私も、あの子達も裏切らない。だからその代わり……」
「えぇ、大丈夫よ。ちゃんと、お前達が元に戻る方法を見つけてあげる。だからお前達も、私達の為に遮二無二働いてもらうからね?」
伝えたい事を伝え終えると、メデューサは現れた時同様静かにその場から姿を消した。その場に残されたヴァネッサは、月が煌々と輝く夜空を見上げていた。
その頬に一筋の涙が流れたように見えたが、それを指摘するものは誰も居なかった。
***
所変わって先程の病院の屋上では、ベルゼバブとオーガ率いるジェネシスの魔法使いと颯人達S.O.N.G.が激しく戦いを繰り広げていた。
「デースッ!」
[切・呪りeッTぉ]
切歌がお得意の切・呪りeッTぉで離れた所に居るメイジを切り裂こうとする。今までの戦いであれば、琥珀メイジならこの攻撃で戦闘不能にすることも難しい事ではなかった。
しかし、練兵され腕を上げた魔法使い達は、最早今までの様に簡単に倒されてはくれなかった。
〈〈〈バリヤー、ナーウ〉〉〉
切歌の放った一撃に気付いたメイジが3人、フォーメーションを組みながら障壁を張った。すると3人分の障壁が一つに合わさり驚異的な防御力を発揮。本来であれば切り裂かれる筈のそれは、驚くべき強度を誇り切歌の一撃は逆に鈍い音を立てて弾き返されてしまった。
「くっ! コイツ等前より断然強くなってるデスッ!」
「だったら切ちゃん、2人で一緒に!」
1人分の力で敵わないのであれば、何時もの如く2人で組んでユニゾンで力を増せばいい。簡単な事だと攻撃を重ねようとした調であったが、ジェネシスの方も2人の連携が如何に恐ろしいかは十分に理解していた。
2人が近付こうとしたのを、メイジ達は全力で妨害しユニゾンさせない様にした。
「うぁぁっ!?」
「切ちゃんッ!?」
メイジの集中攻撃が切歌に襲い掛かる。激しい魔法の矢による集中砲火を受けて、切歌は堪らず後退を余儀なくされた。徐々に孤立しつつある切歌
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