人を好きになる条件は……
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(グランバニア王都:中央西地区・フォンザ(株)店)
ジージョSIDE
俺とライデンも当然ながら、完全に今日購入を考えていたリューナさんも全ての書類等を用意してあったらしく、昼間と言うには遅い時間に来店したにもかかわらず、一般的な夕食前には全ての手続き(魔道車購入の為の)が終わり、フォンザ(株)のお店を後にする。
当初の予定では俺とライデンは、この後に魔道車購入無事達成記念祝賀会として、ライデンと共にオールナイトを独身男性な我らだけで楽しもうと思っていたのだが……急遽飛び入りで絶世の美女が加わり予定を変更。
(グランバニア王都:中央地区・ロイヤルバスト)
中央西地区のフォンザ(株)の近くにある魔道人員輸送車停から、魔道人員輸送車に乗って、西地区方面よりも夜の方が賑わっている中央地区へとやって来た。
男二人だけであれば野暮ったい(悪い意味では無い)居酒屋とかで問題無いのだが、今俺の目の前に居るのは絶世の美女すらも敗北感に苛まれる美女級の美女が居るのだ。
喧嘩別れでもしたのなら一緒に飯食う必要性も存在しないけど、俺はまだこの人に好意を持っており、彼女が幸せになれるならとの想いで彼女の婚約を受け入れ、俺は元彼という立場に収まる決意を持ったのだ。
俺なりにそれなりに高級な店を脳内チョイスしながら魔道人員輸送車を降りた……
すると、「何か気取って高い店行こうかと考えてなぁい?」と心を読まれる。
「そ、そりゃ……リューナとディナーだからね。格好付けるのが常識人だよ!」
「えぇ〜……勘弁して下さいよジージョさん! 俺もう金ないっすよぅ!」
「だ、出すよここは!」
「良いから無理しないで……この店にしましょ!」
俺とリューナさんの会話を聞いて泣き言を言い出したライデン。
因みにライデンは彼女がグランバニアの血を引いている事を知らない為、ただの絶世の美女としか見えて無い。
だけど気の利く美女なリューナさんは、降りた魔道人員輸送車停の一番側にある店に入ったしまった。
因みに店は『ロイヤルバスト』って名のF・Rだ。
正直言うとF・Rの中では高い方。
それでもロイヤルバストはF・Rに分類されており、金のない者共の救世主になっている。
食べ盛りの学生が居る家庭等には、高級感を感じつつ食事を楽しめる食事処となっている。
だがそれでもまだ高級感は否めず、俺はライデンにコッソリ「俺が出すから……今日は我慢してよ」と耳打ち。
「お願いします
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