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リュカ伝の外伝
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()に良いとこを見せたいのだろう。
如何(どん)な女性かは知らないけど、同僚だと言う事で俺も既に会った事はあるかもしれない。



(グランバニア王都:中央西地区・フォンザ(株)店)

ライデンの仕事が全て終わるまで2時間程あったが、それを近くの喫茶店で待ち合流する。
お互いに狙っている魔道車(まどうしゃ)が既にあり、それを目当てにフォンザ(株)店に乗り込んだ!
一応だが実家が伯爵家なんだけど、そんなに裕福では無いので値切れるだけ値切る意気込みである!

店内に入り周囲を見回すとビシッとスーツを着た男性……多分30代と推測が近付いてきて俺とライデンを店内の席に案内する。
俺達の事を2人で一組だと考えたんだろう。

だが俺はビシッと言いました。
「す、すいません……お、俺達友人ではあるんですけど、今回は別々での購入を……」
うん。それはもうビシッと言ってやりましたよ(笑)

「そうでしたか。申し訳ございません……今別の担当を連れて参ります。直ぐではありますが、お客様(視線で俺の事を指定)はこちらのテーブルにてお待ち頂けますか?」
そう言ってライデンが座ってる隣のテーブルに通された。

一瞬だけ男性店員は裏(お店のスタッフとかが在中している方)に顔を出して新規の客(俺の事で間違いないだろう)の事を告げて、再度ライデンの席へと戻ってきた。
金銭的な都合からってのが一番大きな理由ではあるのだが、もう一つの理由に『彼女がこの魔道車(まどうしゃ)可愛い』って言ったって事ってのがある。

だから余程の事が無い限りライデンは他の魔道車(まどうしゃ)に興味を向けないだろう。
しかし売り上げが欲しい男性店員は、各種多様な魔道車(まどうしゃ)のカタログを持ってテーブルに着いた。

暫くすると俺の目の前にも店員が……相手は女性だった。
やはり同じ様にレディーススーツをビシッと着熟し、手には数冊のカタログを持っている。
ライデンの男性店員とはどことなく違う感じを窺える。

「初めまして、先程の店員に代わりまして新たにお客様を担当させて頂く『セナ・アイルティン』と申します」
そう言ってセナさんは名刺を手渡してくれる。

マナーとして受け取った名刺は直ぐにしまわず、これから商談をするテーブルの俺側の端に見やすく置いた。
見やすかったので、更に彼女の名刺を観察。
すると彼女はこの店の副店長である事が判明。

先程の男性店員はどれほどの役職かが気になり、チラリとライデンのテーブルに視線を動かす。
だが『デイビット・シューバッハ』って名前しか書いてない。
つまりは平社員だ。

他に担当出来る人材が居なかったのか、俺には偉い人が付いた。
だけど負けない。俺には既に『|ACCORDN《アコードン
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