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八条学園騒動記
第七百五十九話 連合市民の認識その九

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「それでよ」
「暗躍していますね」
「ずっとね」
 それこそ千年の間というのだ。
「連合はね」
「エウロパ工作員ですね」
「結託している連中を含めて」
 そうしてというのだ。
「千年間ね」
「悩まされてきたので、ですね」
「本当にね」
「エウロパに対してはですね」
「許すまじってね」
 その様にというのだ。
「思ってるわ」
「左様ですね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「エウロパはね」
「連合から見るとですね」
「憎い敵よ」 
 まさにという口調での言葉だった。
「本当にね」
「そうですね、それはです」
「エウロパも同じね」
「エウロパには工作員がいませんが」
 連合と関係のあるというのだ。
「連合は連合で工作をしていきています」
「そうだったのか」
「はい、中央政府も各国政府もです」 
 ダンに話した。
「それぞれです」
「エウロパに何かしているのか」
「国力は圧倒的ですね」
 ダンに連合のこのことを話した。
「即ちお金もです」
「連合にはあるか」
「何しろ総生産は六百倍です」 
 連合のそれはというのだ。
「エウロパの、その圧倒的なお金で」
「まさか」
「はい、連合とエウロパを行き来出来る人達がいますね」
「マウリア人か」
「つまり私達ですね」 
 セーラはマウリア人として答えた。
「私達を味方につけて」
「そうしてか」
「そのうえで、です」
「エウロパで工作をさせているか」
「そうです、またエウロパの人達をです」
 彼等をというのだ。
「マウリア人を通じて買収等をです」
「仕掛けているか」
「そうなのです」
「そんなことをしているのか」
「それで、です」 
 連合がその様なことを行っているからだというのだ。
「エウロパはです」
「連合を警戒しているか」
「連合は内向きの国家ですが」
 自国以外のことにはあまり関心がなく内部の衝突でいつも力を注いでいる。そうした国であるのだ。
「しかしエウロパへの工作はです」
「行っているか」
「あまり力を注いでいないにしても」
「やられっぱなしじゃないのね」
 エイミーはその話を聞いてしみじみとした口調で述べた。
「連合も」
「はい、そして連合はあまり力を注いでいませんが」
「それでもなのね」
「エウロパにとっては脅威です」
「工作をされているから」
「ですから」
 まさにその為にというのだ。
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