第三十三章
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「これからな」
「そうしようね」
「例え何があっても」
キューンも言う、意を決している顔で。
「僕達は戦い勝つだけだね」
「そうだ、人間の力を見せてな」
浮世はキューンにも応えた。
「戦ってな」
「勝つんだね」
「そして帰るぞ」
「皆でね」
「激しい戦いになるのはわかっているんだ」
五十嵐は既にとだ、覚悟を決めている顔で述べた。
「それならな」
「ああ、思い切ってやっていこうぜ」
バイスは陽気に応えた。
「皆でな」
「そうしていこう、そして」
さらにいうのだった。
「帰ろう」
「我々の勝利の確率はわかっているさ」
狩崎は前を見据えクールな表情で言った。
「既にな」
「それは何パーセントだ」
「百だよ」
門田に微笑んで答えた。
「その確率は」
「そう言い切れる根拠は俺達の力か」
「頭脳、そして心だ」
「その三つがあるからか」
「私達人間が勝つ」
まさにというのだ。
「必ず、ではその勝利を掴みに行こう」
「これからだな」
「そうしよう」
「その通りだ、人間の力を見せてやることだ」
浮世も言った、その口元には不敵な笑みさえある。
「これからな」
「人間の力か」
「そうだ、いいな」
「それじゃあ」
桜井は浮世のその言葉に頷いた、そうしてだった。
ライダー達はその渦の中に入った、そして渦から出ると西部劇の世界だった、桜井はその世界を見回してから言った。
「あの時と同じだな」
「ここはな」
「この世界はスサノオが創り出していたんだな」
「神だ、世界を創り出すことも出来る」
そうしたこともだ、浮世は冷静に述べた。
「他の世界もだ」
「同じか」
「俺達がこれから行く世界もな」
そうだというのだ。
「同じだ」
「全部スサノオが創り出しているんだな」
「そうだ、そしてだ」
その西部劇の世界、荒野と風の中で浮世は言った。
「ジャマトもそうだな」
「その実はな」
「スサノオが生み出していてだ」
「俺達と戦わせていたんだな」
「デザイアグランプリの中でな」
「それならこの世界でもか」
「ジャマトは出て来る、それもだ」
ただ出て来るだけでなくというのだ。
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