第14話:ダンジョンとは?
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「無欲よ。まっこと無欲よのう」
その時、衛兵がグートミューティヒの質問に答えた。
「そのマドノ共なら、牛乗りオーガの討伐に向かいましたぞ」
その言葉にアムが反応した。
「牛乗りオーガですって?」
「知ってるのか?」
「常にグレートバイソンに乗っている突然変異オーガよ。住んでる場所も知ってるわ」
だが、グートミューティヒが気になるのは、なぜその事をすんなり教えてくれるのかである。
「白状しますと、そのマドノの言動には我々もムカついていましたので」
「……会った事あるの?」
「ええ。奴らは最初グートミューティヒ殿がこの国に招いたモンスター研究家達を魔王軍の手下と勘違いして攻撃しました」
「そうでしたか」
「その後、我々が仲裁に入りましたが、経験値稼ぎの為なら遅参もやむなしな態度でしたので、我々は彼らと口論になってしまいました」
「……そ……そうでしたか……」
衛兵達の証言を頼りに、アムの案内で牛乗りオーガが巣食う洞窟に向かうグートミューティヒ。
「良いのかい?僕をそこに案内して」
「良いのよ良いのよ(涙)。どうせ私は裏切り者だしね(涙)」
全然大丈夫じゃないアムの案内で牛乗りオーガの許へ向かう中、ホワイトクロウ討伐の際にグートミューティヒを魔王軍の手下と勘違いした男と再遭してしまった。
「あーーーーー!あいつはーーーーー!」
アムは自分が警戒されていると勘違いした。
「おや?この私が怖いの?」
だが、男の指は明らかにグートミューティヒの方を向いていた。
「しかも引き連れているモンスターがバージョンアップしてるーーーーー!」
その言葉に愕然とするアム。
「私じゃないんかい……」
しかし、1人の商人がグートミューティヒを悪者扱いする男を殴った。
「何やってんだお前?そこのお嬢ちゃんは、例の鉱山を奪還してくれた私の恩人だぞ」
そう。
その商人はブラックリッチに宝石採掘用鉱山を奪われたあの商人だった。
「でもでも!あいつはモンスターを召喚して」
「召喚?何の事だ?」
これ以上嘘を言うのは無理だと判断したグートミューティヒは、
「こう言う事ですよ……」
観念したかの様に複数のモンスターボールを投げ、ポワルンやムウマ、そしてフシギソウが出た。
「ほらほらほらぁー!」
だが、商人は騒ぐ男性をまた殴った。
「お前はまた見た目に騙されるのか?人を見る目が無いから、大金を取り逃がすんだよ」
「え?ポケモンを観ても驚かないの?」
それでも男は騒ぐが、商人は完全に無視してグートミューティヒに話しかける。
「そう言う私も古い人間かもしれませんな?そこのお嬢ちゃんとは違ってモンスターの有効活用までは考えていなかった」
予想外の展開にキョトンとするグートミューティヒ。
「はい?」
「私達は今まで、モンス
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ