第二章
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の中に両手を入れてそこで腕を組み言った。
「だが。この庭は」
「どうでしょうか」
「悪くないのう」
己で見たものを偽ることなく言った言葉だった。
「白がよいわ。そうじゃな」
「そうじゃなとは」
「冬の庭は昼に見るよりこちらの方がよいな」
ふとこう思ったのである。
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