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夢幻水滸伝
第三百五十六話 東と西その六

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「そやからな」
「恋愛までは」
「どうしてもな」 
 それこそというのだ。
「時間がな」
「ないですね」
「わい等も時間は限られてるやろ」
「はい」
 オコナーは真剣な顔で答えた。
「やはり」
「それでや」
「恋愛まではですね」
「時間がないな」
「そうですね」
「いや、やっぱりそうした欲求はあるけどな」
 トウェインはこのことは否定しなかった。
「やっぱりな」
「そうですね」
「ましてわい等十代でな」
 年齢そしてそこから来る欲求のことを話した。
「そうした欲求はな」
「強いですね」
「特に男はな」
「男は十代女は三十代」
 ガーランドはピザを食べて言った。
「そう言われてますね」
「まあ女の子も十代でもな」
「強いって言いますね」
「男も三十代やとまだってな」
「そうですね」
「流石に七十代のお爺さんがな」
 そうした人達がというのだ。
「元気というのはな」
「そうはないですね」
「ベイオウルフさんのお父さんこの人が子供の頃老衰でなくなってはるが」
「考えてみると滅茶苦茶なお話ですね」
「ちょっとないな」
「有り得へんですね」
「数年後老衰でお亡くなりになる位の歳で子供作るとかな」
 こうしたことはというのだ。
「流石にな」
「あらへんですね」
「そうはな、奥さん幾つや」
「そのことも気になりますね」
「ああ、しかしこうした人は例外でな」
 そうであってというのだ。
「それでな」
「そうした欲求は、ですね」
「わい等年齢的にもな」
「かなり強いですね」
「ぶっちゃけ決まった相手おらへんかったら」
「言わんことですね、そっからは」
「ああ、しかしな」
 それでもというのだった。
「恋愛の時間がな」
「どうもあらへんですね」
「あったらええけどな」
「異世界でハーレム作る為に来てる人いたら」
 デリーロは憧れさえ抱いて言った。
「羨ましいですね」
「そやな」
「この世界を救う為にです」
「わい等は色々してるからな」
 トウェインはデリーロに鱈のムニエルを食べてから言った、見ればメニューは新しいものが追加されている。
「忙しくてな」
「大変ですね」
「そや」
 まさにというのだった。
「そやけど何とかな」
「恋愛の時間も欲しいですね」
「結婚してな」
 そうもしてというのだ。
「家庭を持つこともな」
「したいですね」
「そやな、そういえばエカテリーナちゃんとタゴール夫婦やが」
 こちらの世界のこの二人のことをここで強く意識した。
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