第一章
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冬ですからな」
「うむ、やはり寒くなったわ」
こう弟に言う。
「まことにな」
「服は重ねて着られです」
「暖も取られねばな」
「風邪をひいては厄介です」
秀長も真面目に兄に告げる。
「ですから」
「わかっておる。しかしじゃ」
「しかしとは」
「小竹、御主もじゃ」
秀吉は弟の幼名も出して心配する顔で言った。
「養生せよ」
「それがしもですか」
「御主は昔から今一つ丈夫でない」
その弟を気遣っての言葉だった。
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