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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第二幕その三
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「けれど実際に食べてみたら」
「美味しいですね」
「あの酸っぱさがね」
「いいですね」
「お昼も梅干し出してくれるかな」
「はい、それじゃあ」
 トミーもそれならと応えました、こうしたお話もしてです。
 先生はティーパーティーに出席しました、日笠さんは膝までのタイトスカートのネイビーブルーのスーツにネクタイといった服装でヒールです、そして先生にご自身から笑顔で挨拶をしました。
「先生おはようございます」
「おはようございます」
 先生も笑顔で応えました。
「では今日は宜しくお願いします」
「こちらこそ、では席に座って」
「お茶にお菓子に」
「薔薇を楽しみましょう」
 先生をじっと見てでした。
 日笠さんは応えました、そしてです。
 二人で向かい合って白い椅子に着席しました、そしてテーブルを挟んでです。
 ティーセットに紅茶を楽しみました、ティーセットはどんなものかといいますと。
「上段がスコーンで」
「中段がケーキですね」
「そして下段は苺やオレンジとサンドイッチ」
「サンドイッチの中は生クリームとピーチですね」
「豪勢なセットですね」
「そうですね、それにです」
 日笠さんは紅茶を飲みながら言いました。
「紅茶はミルクティーですね」
「本格的なイギリス風のティーセットですね」
「やはり先生としては」
「はい、ティーセットは毎日楽しんでいますが」
「イギリス風がですね」
「一番よく楽しんでいます」
 先生も紅茶を飲んでいます、そのうえでのお返事です。
「飲むお茶もです」
「ミルクティーが一番多いですね」
「はい」
 そうだというのです。
「お家でも飲んでいます」
「そうですか」
「それで今日もですか」
「今こうして」
「お茶とお菓子を楽しんで」
 そうしてとです、先生は。
 薔薇園にお顔をやりました、そしてうっとりとして言いました。
「薔薇もです」
「素敵な薔薇園ですよね」
「この植物園の薔薇園は」
「赤に白に黄色にピンクに」
「紫の薔薇もありますね」
「黒薔薇も」
「青薔薇もあります、かつてはです」
 先生は青薔薇も見てお話しました。
「青薔薇はありませんでしたね」
「チューリップもそうでしたね」
「どちらのお花も青を否定するものがありまして」
「それで、でしたね」
「青い薔薇やチューリップはありませんでした」
「そうでしたね」
「それが科学によって」
 この分野の技術によってというのです。
「遺伝子操作が行われ」
「青いものが入る様になって」
「そうしてです」
「青薔薇が生まれましたね」
「青いチューリップも。青薔薇は有り得ないものという意味の言葉でもありましたが」
 それがというのです。
「今ではです」
「ありますね」

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