第三十章
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「今からな」
「飯か」
「腹が減ってると何も出来ない」
そうであるからだというのだ。
「それでだ」
「夜食食うんだな」
「皆でな」
「俺っちカレーがいいな」
夜食と聞いてだ、バイスは是非にという感じでリクエストを出した。
「夜食ならな」
「丁度いい、夜食はカレーだ」
「もう作ってあります」
それまで立って控えていたツムリが言ってきた。
「そのカレーです」
「そりゃいいな、じゃあ皆で食おうな」
「ああ、今からな」
浮世は微笑んで応えた、そうしてだった。
ライダー達は夜食でカレーを食べることになった、だがそのカレーを見てだった。
バイスはどうにもという顔になってだ、こんなことを言った。
「カツカレーか」
「野菜もかなり入れた」
「俺っちこのカレーも好きだけれどさ」
浮世にそのカレーを見つつ言うのだった。
「夜食にしてはボリューム多くないか?」
「そうだよな」
桜井も言ってきた。
「普通夜食って軽いよな」
「そうそう」
「それでカツカレーはな」
「量もかなりだよな」
五十嵐も言って来た。
「これ三人前あるよな」
「これだけ食べたら」
鞍馬も言うことだった。
「お腹一杯よ」
「それでいいんだ、夜食はしっかり食うことだ」
浮世は仲間達にこう返した、
「そしてだ」
「戦えっていうんだな」
「そうすることだ、しっかり考えてな」
そのうえでというのだ。
「その為にもな」
「夜食はか」
「しっかりしたものを食うんだ」
「夕食みたいにか」
「そうするんだ、いいな」
「てっきりたぬきそばとか軽いものだって思ってたけれどな」
桜井はまだ言った。
「じゃあしっかりな」
「カツカレーを食うな」
「そうするな」
「食ったら四つの世界について話すが」
「ああ、四つ共癖の強い世界だったな」
桜井は浮世に蘇った記憶から答えた。
「本当に」
「その世界でどう戦うか」
「それを話すんだな」
「スサノオの動きを読みながらな」
そのうえでというのだ。
「そうしていくぞ」
「それじゃあな」
「だから今はな」
「夜食をか」
「しっかり食うことだ」
カツカレーをというのだ。
「いいな」
「わかったよ、食うな」
「腹一杯食え、カツは牛肉だ」
「ボリュームあるな」
「あえてそうした」
笑顔で言ってだった。
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