第二十六章
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「俺もそう思う」
「あれっ、何が出て来るんだ?」
桜井はギーツの話を聞いて彼に尋ねた。
「一体」
「ははは、君達はまだ知らないか」
ここで桜井達が聞いたことのない声がした、そしてだった。
目の前に赤いフードと一体化したマントを羽織った仮面の者が出て来た、そのうえで悠然として言うのだった。
「私のことは」
「!?こいつは」
「スサノオだ」
ギーツが答えた。
「神だ」
「神?」
「その通りだ」
まさにとだ、その仮面の者が言ってきた。
「今はスエルという者の姿を借りているが」
「それでもか」
「私はスサノオという神だ、そして人を常に見ている者だ」
「わざわざ喧嘩売ってな」
バイスが口を歪めた感じで言ってきた。
「そうしてるな」
「ははは、君達には迷惑か」
「そうに決まってるでしょ」
ジャンヌが怒った声で即座に反論した。
「そんなのはね」
「そうだな、だがそれが私のやり方でだ」
「今回もなのね」
「デザイアグランプリを行わせてだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでだよ」
「何かと仕掛けていたのね」
「そして今もだよ」
「そうだな、読み通りだ」
ジュウガはスサノオに鋭い声をかけて告げた。
「我々とて愚かではないのだからな」
「そのうえでここに来たな」
「そして戦った、そのうえでだ」
「この戦いは君達の勝利だ」
スサノオは楽し気に笑って認めた。
「見事だった」
「そう言われて私達が喜ぶと思っているのかしら」
ジャンヌの言葉にはあからさまな反発があった。
「思ってないでしょ」
「ははは、確かに」
スサノオも笑って否定しなかった。
「私にしてもだよ」
「そうよね」
「これは緒戦」
それに過ぎないというのだ。
「次の戦いことが」
「本番ね」
「如何にも」
そうだというのだ。
「そうなるのだよ」
「そうよね」
「それでは」
スサノオはさらに言った。
「また会おう、次の戦いが私が本当に君達を見たいものになるが」
「その場所は何処だ」
浮世はスサノオに問うた。
「一体」
「そのことはな」
「私達が言うわ」
「お前達か」
メラとメロを見てだった、ギーツはやや忌々し気に言った。
「死んでいなかったがな」
「ああ、だからスサノオに声をかけられてな」
「こうして出て来たのよ」
二人は悪びれない、それどころかギーツを煽る様にして言った。
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