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星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
激闘編
第九十二話 再侵攻
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て新設したのもそのせいだ…。
「ローザス少佐、君の古巣は俺に仕事をさせないつもりなのかな?」
「すみません、こういう時じゃないと広報部は大きな仕事がないもので…」
「分かるんだけどね、今後の取材は控えてくれる様に君から伝えてくれるかい」
「了解しました」
そもそもだ、年が明けたってのに統合作戦本部との今後の方針のすり合わせすら済んでないんだ、どうなってるんだよもう…。


11:00
ミリアム・ローザス

 今の所取材がメインだけどとんでもない忙しさ…忙しいのはいい事かもしれないけど、嫌になるわ…。閣下の直卒する第九艦隊の人事にもいろいろと変更があった。私、両方に関わらなきゃいけないのに…。

第九艦隊:一万五千隻、旗艦ヘクトル
艦隊司令官(宇宙艦隊副司令長官兼務):ヤマト・ウィンチェスター大将(本隊、六千隻)
艦隊副司令:ワイドボーン少将
参謀長:タナンチャイ少将
同参謀:フォーク大佐
同参謀:スール大佐
同参謀:バグダッシュ少佐
副官:ミリアム・ローザス少佐
分艦隊司令:バルクマン少将(三千隻)
同司令:ダグラス少将(三千隻)
同司令:ホーウッド少将(三千隻)
本隊所属分艦隊司令:カヴァッリ准将(一千隻)
同分艦隊司令:カールセン准将(一千隻)

シェルビー副司令…もう違うか、昇進したシェルビー中将は宇宙艦隊司令部へ、同じく昇進したイエイツ少将は第三艦隊へ…。そしてその第三艦隊からタナンチャイ少将が参謀長として転任して来られた。少将は少しやりづらそうにしている。確かにやりにくいと感じるかもね…旗艦も変わった。アキレウス級のヘクトルだ。ヘクトルはシトレ元本部長が使っていた旗艦戦艦で、シトレ元帥が統合作戦本部長になってからも本部長の艦として係留ステーションに保管されていたのだけど、それをウィンチェスター閣下が使うというのはシトレ元帥が閣下を自分の後継者にしたいからなのでは…という噂が飛び交っている…でも、あながち間違いじゃないのかも知れない。
「艦隊と…皆はどうだい?」
「特に問題はない様です、ただ…タナンチャイ参謀長が司令部の皆に少し遠慮がちにしている様に見えます。まあ、新参ですから…」
「ボーデンでパストーレ提督を上手く補佐出来なかった、同盟軍の失態は自分のせいだ、とでも?」
「はい、いいえ…何か仰っている訳ではないのですが」
「あれは、参謀長のせいじゃない。参謀が何か進言しても決定権は司令官にある訳だし、敵のミューゼル大将が一枚も二枚も上手だっただけさ」
パストーレ中将は自ら艦隊司令官を退かれた。ルフェーブル提督も勇退、第二艦隊のパエッタ提督も怪我の療養中という事で予備役に編入された。ルフェーブル提督はルーカス前宇宙艦隊司令長官に説得されたらしい。自分達のせいで上役が辞任するとあっては受
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