第七百五十九話 連合市民の認識その三
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「その分衝突も減りますので」
「エウロパじゃあまりなのね」
「はい」
そうだというのだ。
「連合程はです」
「政治ではないのね」
「そうなのです」
「それでまとまってるとか言うのね」
「そうです、ですが」
セーラはエイミーにそれでもと話した。
「連合は多くの民族や宗教、人種が存在する国ですね」
「文化も文明もでね」
エイミーはセーラに応えて話した。
「お仕事もね」
「そうですね」
「もうありとあらゆるね」
そう言っていいまでにというのだ。
「団体もあるわ」
「そうした多層的でかつモザイク状の国であるので」
「衝突も多いの」
「そうであって当然で衝突して意見をぶつけ合って」
そうした状況であってというのだ。
「解決案が出ているので」
「いいのね」
「機能不全にも陥りますが」
連合の歴史では度々あったことだ、連合全体が政治的麻痺状態に陥ったこともあり混乱期とも呼ばれる。
「しかしです」
「それでもいいのね」
「私はそう思います、衝突即ち闘争があっても」
リバイアサンに書いてある様なそれがというのだ。
「法律の下で行われているので」
「いいのか」
「そうなの」
「連合は法治国家です」
テンボとジャッキーに答えた。
「そうであることは極めてです」
「いいな」
「まず法律よね」
二人もそれはと応えた。
「世の中法律がないとね」
「どうしようもないからな」
「その法律があることが」
まさにというのだ。
「連合にとってです」
「いいことだな」
「衝突があろうとも」
「衝突が激化しようとするなら」
「法律だな」
「それで抑えられるな」
「まさにホッブスの言う通りです」
連合という国はというのだ。
「法律が存在するので」
「いいな」
「とてもね」
「無法国家ですと」
法律が存在しない国だ、アナーキスト達はそもそも国家を否定するので当然法律もそうなることは
言うまでもない。
「そうはです」
「ならないな」
「そうよね」
「はい」
まさにというのだ。
「衝突、闘争がです」
「続くか」
「それも無茶苦茶に」
「そうなってです」
そうしてというのだ。
「目も当てられない状況に陥ります」
「連合は確かに衝突が多い」
ダンはそれは事実だと答えた。
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