第二十一章
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「また明日ね」
「働かないとな」
「お仕事があるっていいでしょ」
「ああ」
桜井はまさにと答えた。
「本当にな」
「だったらね」
それならというのだ。
「もうね」
「休むことも大事だよな」
「ええ、だからね」
「これから帰って」
「ゆっくり休みましょう」
こんなことを話してだった。
姉弟で帰路についていた、だがバスのターミナルに来たところでだった。
不意に妙な者達が出て来た、その者達は桜井達が知らない者達の筈だった。だがそれでもだった。
その彼等を見てだ、桜井は咄嗟に言った。
「戦わないと」
「そうね、けれど」
沙羅も応えた、だがここでこうも言った。
「どうして自然にこう思えたのかしら」
「そういえば」
桜井は沙羅に言われてはっとなった。
「そうだよな」
「不思議よね」
「ああ、けれどな」
それでもというのだった。
「これはな」
「わからないわね」
「ああ、けれどな」
「それでもね」
「皆が襲われてるんだ」
見ればそうなっていた、どう見ても一般の市民の人達が訳のわからない者達に襲われていた。それを見てだった。
桜井も沙羅も無意識のうちにベルトを出した、そのうえで。
「変身!」
「変身!」
二人共ベルトを装着したうえでポーズを付けて叫んだ、そしてだった。
それぞれ仮面ライダーに変身して異形の者達に向かった、そこには鞍馬もいてだった。
即座に郵便で来て今持っているベルトを装着してだった、確かな声で叫んで変身した。
「変身!」
「えっ、お嬢様そのお姿は」
「一体」
「今全部思い出したわ」
驚くボディーガードの者達に答えた。
「このままね」
「戦われますか」
「そうされますか」
「ええ」
一言で答えた。
「そうするわ」
「そうですか」
「そうされますか」
「貴方達は下がって」
変身した鞍馬はボディーガード達に話した。
「ここにいる人達を安全な場所に」
「そうですね」
「それでは」
「そしてね」
鞍馬は異形の者達を観つつキッとした顔になってさらに言った。
「私はここで」
「?お嬢様まさか」
「あいつ等」
「戦うわ、いえ戦わないと」
そうしなければというのだ。
「駄目だから」
「ですが武器も持たないのでは」
「とても」
「武器、力はあるわ」
その姿で言うのだった、そうして敵に向かうのだった。
吾妻と晴家それに五十鈴も変身していた、三人共それぞれ休日でたまたまそこに来たがばったりと鉢合わせし。
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